【決算ウォッチ】EIZO 2021年3月期2Q
【決算ウォッチ】EIZO 2021年3月期2Q
長期保有している株の一つであり、これまで「決算ウォッチ」でも2回取り上げたEIZOが、10月30日に2021年第2四半期決算を発表した。未定だった通期業績予想も開示されたのでざっくりとまとめておきたい。
1.決算概要
売上高31,708百万円(前期比▲7.8%)、営業利益1,472百万円(前期比▲26.6%)の減収減益となった。見積もりが困難だとして、これまで未定としていた通期業績予想も開示され、売上高70,500百万円(前年比▲7.8%)、営業利益5,700百万円(前期比▲11.5%)、当期純利益は微増益となる4,700百万円(前期比+0.6%)を見込んでいる。
第2四半期時点での通期業績予想進捗率は、売上高で44.9%、営業利益で25.8%、EPSで28.6%。
2.事業動向
未だ本調子とは言えないものの、第1四半期と比較するとアミューズメント用途を中心にいくらか回復している様に見える。一方で、ヘルスケア用途は医療施設への立入制限や設備導入計画の後ろ倒しが響き、戻りが鈍い。
下期は、ヘルスケア用途の復調と、アミューズメント用途で遊技機の新規則需要で前下期比増収を見込んでいる。
3.感想
- 第1四半期決算発表の決算ウォッチブログでは「通期だとEPS200円くらいに落ち着くのでは?」と書いたが、通期予想はそれを上回るEPS220.45円でほぼ前期並み。悪くない印象。
- 第2四半期時点で売上高進捗率が44.9%なのに対して、営業利益進捗率は25.8%にとどまっており、下期は利幅の厚いアミューズメント用途やV&S用途などの貢献を見込んでいる?
- 想定為替レートは、1ユーロ=122円、1ドル=108円だが、下期は円高ユーロ安が進むリスクには注意が必要。
- 直近の村田製作所株の値上がりで投資有価証券は452億円まで増加。EIZOの総資産の34.1%に。今期中に売却される可能性は依然高いため、注目が必要。(『詳しくは純投資目的に変更した理由は?』