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【決算ウォッチ】ビオフェルミン製薬 2021年3月期2Q

▷【決算ウォッチ】ビオフェルミン製薬 2021年3月期2Q

現在、ポートフォリオの主力に据えているビオフェルミン製薬が10月22日に2021年3月期第2四半期決算を発表した。大幅な減収減益を見込む今期業績予想に反して、第1四半期決算が増収増益であり、上方修正の期待が高まっていたことから年初来高値圏の株価で第2四半期決算発表を迎えた。

 

1.決算概要

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売上高5,366百万円(前年比▲13.8%)、営業利益1,447百万円(▲8.3%)で、通期業績予想に対する進捗率は売上高が49.1%、営業利益が66.3%、EPSが68.4%となった。

2.事業動向

9月10日にIRに問い合わせた際に、「第1四半期は出荷前倒しがあり増収となった」との回答を頂いたが、その影響もあるのか第2四半期の売上高は弱かった。プロモーション費用や研究開発費が下期へずれ込む見通しとし、通期業績予想は維持。特に目立った動きは見られない。

3.感想

事前の期待が高かった第2四半期決算は期待に届かず、決算発表翌日の10月23日は、株価が一時8.7%安となるなど失望売りが出たが、事業の強さ、近い将来に完全子会社化されるとの見方は不変。2,320円~2,340円で買い増しを行なった。

 

また期待に届かなかったとはいえ、今期の第2四半期時点でのEPS進捗率は68.43%で過去5年平均(61.85%)と比較すると、約6.6%進捗状況が良い。会社予想の第2四半期業績予想と実績値を比較すると、売上高は想定線ながらも、営業利益・経常利益・当期純利益は約4割超過している。会社側も下期の改善を見込んでいるようだ。

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 ビオフェルミン製薬は保守的な業績予想を立てがちであることも考慮し、通期では進捗率115%のEPS150円での着地を独自予想。2,320円ならPER15.4倍、PBR0.91倍となる水準で依然として割安。

 

来週中に提出されると思われる第2四半期報告書で、重田光時氏の資産管理銀行と推測される「THE HONGKONG AND SHANGHAI BANKING CORPORATION LTD-SINGAPORE BRANCH PRIVATE BANKING DIVISION CLIENT A/C 8221-563114」の株式保有比率に変化があるかどうかにも注目したい。

 

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