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【決算ウォッチ】EIZO 2021年3月期第1四半期

▷【決算ウォッチ】EIZO 2021年3月期第1四半期

長期保有している株の一つであり、【決算ウォッチ】で最初に取り上げたEIZO(6737)が2021年の第1四半期決算を7月31日に発表したのでざっくりまとめておきたい。

 

1.決算概要

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売上高140.98億円(前期比▲5.9%)、営業利益1.17億円(黒字転換)。2021年3月期の業績予想は依然未定とし、第2四半期決算発表までに開示するとした。

 

2.事業動向

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EIZOはもともと第1四半期が弱い傾向にあるものの、今第1四半期は新型コロナウイルスの影響により、医療施設の入場制限が発生した「ヘルスケア」(前年比▲20.0%)、パチンコ店休業や旧規則機撤去期限の延長で「アミューズメント」(前年比▲34.0%)などで苦戦した。アミューズメントはおそらく上場以来の弱さで、全体としてもここ数年で最低水準である。

 

パッと見ではネガティブなイメージが先行するが、新型コロナウイルスの影響で販売が後ろ倒しになっているヘルスケアなどは今後の巻き返しが期待でき、航空管制や船舶向けの「V&S」(前年比+21.8%)の好調も続いている。まだ業績予想は出ていないが、通期で見ると意外とまあまあな水準(EPS200円くらい)に落ち着くのかもしれない。

 

3.感想

前期の第1四半期も全然ダメで、翌日の株価は▲7.9%安まで売られている。今期の第1四半期決算も水準としては同程度であることから週明けは株価が大きく値下がりする可能性が高い。とは言え、前期のように第1四半期以降急速に業績を伸ばすシナリオや、保有する村田製作所株(時価273億円)の売却益計上シナリオ(詳しくは『純投資目的に変更した理由は?』)も頭の片隅に置いておきたいところではあり、3,500~3,800円台ならなかなか魅力があるように思う。

 

土日のうちに、EIZOなど今週の決算発表を精査して月曜日からの株価を監視していきたい。

 

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