最初に買った株
▷最初に買った株
これまで株式投資関連のブログを何回も書いてきたが、今回は僕が株式投資を始めて最初に買った株について書きたいと思う。僕が株式投資を始めたのは今から約9年前の2011年11月17日。最初に買ったのはオリンパス。
当時、15歳で中学3年生だった僕は、同年3月に発生した東日本大震災以降、連日取り上げられる政治や低迷する経済、企業業績に強い興味を持つようになり、日本経済新聞の購読を始め、中学校では給食を食べ終わると業界地図を読んだりするようになっていた。
そんな中で、内視鏡メーカーのオリンパスの社長であったマイケル・ウッドフォード氏が10月14日の取締役会で電撃的に解任され、経営の先行き不透明感やガバナンスを不安視する見方からオリンパス株の暴落が始まった。ウッドフォード氏がFT紙に「(オリンパスの)過去の買収で過大な支出があったことを指摘したことが解任の要因」と話したり、証券取引等監視委員会などが調査を開始したと報じられ、どうやら何か怪しいらしいと。そして11月8日には過去の損失計上を先送りしていたことが明らかになる。これが有価証券報告書の虚偽記載に当たり、オリンパスは上場廃止になるとの見方からさらに売り込まれ、11日には1980年以来の最安値となる424円を付けた。
自分はこうしたオリンパスの動向を連日、日本経済新聞で読んでいたが、11月14日に「上場維持の見込み」と報じられたのを見て、世界シェア7割を誇る内視鏡など確かな技術や事業基盤を持った企業であるから時間がかかってもいつか元の株価に戻るのではないかと考えた。
両親が投資に理解があったこともあり、約20万円を貸してもらい、発注の仕方など基本的なことを教えてもらった上で、オリンパス株に300株成行で買い注文を出したのが11月17日。そして平均約740円で約定。結局、オリンパスは上場廃止にはならず、数か月後に約1,350円で全株を売却した。
ちなみに確かな技術と事業を持ったオリンパスは完全復活し、今日の終値は分割前の株価で8,900円(2019年に1:4で株式分割)になっている。やはり株式投資とは究極的にはその企業のオーナーになること、その事業を買うということであり、オリンパスのような事例が今後あれば、また狙っていきたい。
株式投資を始めて良かったこと
- 経済動向や企業経営について主体的に学ぶようになった。
- コンビニの商品や新幹線の車窓から見える工場など、周りにある経済を調べる癖が付いた。
- 以前よりも経済や企業に関する数字に強くなった(おおよその企業規模等がわかる)。
- 財務諸表が読めるようになった。
- 日々の生活収支に敏感になった。