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【決算ウォッチ】ビオフェルミン製薬 2021年3月期第1四半期

▷【決算ウォッチ】ビオフェルミン製薬 2021年3月期第1四半期

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ビオフェルミン製薬については6月23日にブログを書いた。その際に分析した結果、新型コロナウイルスに対する事業の耐性が強そうなこと、財務の良さ、収益性の高さ、親子上場解消の思惑など、総合的に良い投資先だと判断。株価の動きを監視していたところ、7月6日に2,202円まで急落したため、2,216円で取得した。

 

7月22日(金)に2021年3月期の第1四半期決算を発表したのでみてみたい。

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1.決算概要

業績予想未定の企業が多い中で、ビオフェルミン製薬は当初からしっかり業績予想を示していたので、安心感があったが第1四半期は売上高29億円(前年同期比+6.5%)営業利益9億円(同+41.8%)の増収増益。

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2.事業動向

業績予想は上半期の落ち込みが大きい想定で、四季報も「外出自粛で小売店への客足減が響き苦戦」としていたが、蓋を開けてみれば、第1四半期は6.5%の増収。新型コロナウイルスに対する耐性が強いことを実証した形だ。

 

加えて広告宣伝費等の販管費を前年同期比で19.0%削減したことから、営業利益が大幅増益となった。販管費の大部分を占める広告宣伝費は、自社の裁量で調整可能な面が大きく、ビオフェルミン製薬はある程度、利益水準を操作することができると言える。

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3.感想

通期では減収減益の予想を示しているが、予想外に増収増益の第1四半期だった。各指標の通期進捗率は、売上高:27.0% 営業利益:41.8% EPS:43.7% とかなり順調に進捗している。今期の業績予想は新型コロナウイルスの影響を見込んで保守的だった可能性が高く、今後の上方修正に期待がかかる展開だ。

 

短期で売るつもりはないが、ビオフェルミン製薬への投資はサプライズ決算によって幸先の良いスタートとなった。ナイストレード?

 

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