ラピスラズリの青

主に自分の好きなものや興味のあることと企業をからめて

IRに電話してみた件(第2弾)

▷IRに電話してみた件(第2弾)

EIZOのIRに初めて電話した件については8月4日の『IRに電話してみた件』というブログで紹介した。それまでIR電話には心理的な抵抗があり、投資歴9年でありながら一度も電話したことはなかった。しかしEIZOへの電話で心理的なハードルが下がったことや、フォローしている投資家さんが「わからんことや気になることがあったらIRに聞くことは結構大事です。」と最近ツイートしていらっしゃったので、今朝、投資しているビオフェルミン製薬へと2度目のIR電話をしてみた。

 

前回と同様にIRに電話する際に重要なのが事前の準備である。有価証券報告書決算短信を読み込んで、質問事項をWordにメモしてから電話。今回はビオフェルミン製薬の取締役総務本部長さんに対応して頂いた。以下が今回の質問と頂いた回答の概要。

f:id:enterprise-research:20200910111058p:plain

 

【第1四半期決算について】

まずQ1とQ2で第1四半期決算についてお聞きした。通期で大幅な減収減益を見込みながらも第1四半期は増収増益だったが、出荷の前倒しによる増収や、外出自粛に伴うCM見合わせで広告宣伝費が減少するという一時的な追い風が寄与していたようだ。通期業績予想に対する進捗率は高いが第2四半期決算にも注目が必要だろう。

 

【大株主について】

続いてQ3の大株主について。これがメインの質問。第3位株主の「HSBCシンガポール)PBD8221-563114」という資産管理銀行の裏にいる本当の株主を会社として把握しているかについてお聞きした。「調査している」という回答だったが、個人的には会社として把握していなかった、あるいは把握しているがあまり気にしていないように感じた。把握していなかったとすれば、今回の電話で取締役である総務本部長さんに直接「重田氏なのではないか」という僕の推測を伝えられたことは大きいと思う。取締役会にはこれから緊張感を持って取り組んでくれることを期待したい。

 

【株主への姿勢について】

Q4、Q5、Q6は株主に対する姿勢についての質問。会社側としては基本的に自社株買いよりも配当を重視しているようだった。だが、ビオフェルミン製薬にとっては機動的に、株価の過小評価を是正でき、友好的な株主の保有比率を高められる自社株買いの方がメリットが大きいように感じる。Q6の公式ホームページへの有価証券報告書の掲載については前向きに検討して頂けそうな感じだったので良かった。

 

 

 【最後に】

ビオフェルミン製薬は、素晴らしい事業によって素晴らしい業績をあげながら、株主に対する意識が低かったりで株式市場からの評価が十分ではないように感じる。それは自社株を保有していない社長を筆頭に経営陣や従業員が株価を上げるインセンティブが働かない点が与えている影響も小さくないように思うので、取締役中で最大の2,600株を保有する今回の取締役総務本部長さんには頑張ってもらいたい。とりあえず公式ホームページに有価証券報告書を掲載することなどから少しずつ進めてくれることを期待している。

新ビオフェルミンS錠 [指定医薬部外品]

新ビオフェルミンS錠 [指定医薬部外品]

  • メディア: ヘルスケア&ケア用品
 

 ▷今日の関連株