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【決算ウォッチ】タクマ 2021年3月期2Q

【決算ウォッチ】タクマ 2021年3月期2Q

会社四季報秋号で「これは」と思い、すぐに買ったのがタクマ(6013)だ。11月11日に2021年3月期第2四半期決算を発表したので簡単に確認したい。

 

 1.決算概要

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売上高70,352百万円(前期比+21.8%)、営業利益5,826百万円(同+56.2%)の大幅増収増益。

第2四半期時点での通期業績に対する進捗率は、売上高で52.1%営業利益で53.9%当期純利益で56.2%となった。

 

 2.事業動向

タクマはごみ処理プラント、バイオマス発電プラント等の建設、メンテナンス、運転管理、運営などを行なう企業で、両プラント製品ともに国内で最多の納入実績を持っている、この分野での大手だ。

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近年、ごみ処理プラントでは20~30年が寿命だとされる中で、既設プラントの大半が築20年超と老朽化が進んでおり更新・延命化の需要が旺盛、バイオマス発電プラントでもFIT(固定価格買取)制度を背景に引き合いが強い、という追い風がタクマの事業には吹いている。それを物語るのが、売上高の約2.8年分にあたる3,938億円まで積み上がった受注残高だ。2017年以降急激に増えている。

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タクマが手掛けるごみ処理プラント、バイオマス発電プラントは受注から納入まで3~5年程度と長期に渡るものが多く、各期の工事の進捗に応じて収益・費用を計上しているが、今第2四半期は工事の進捗が順調に進み、大幅な増収増益を達成した。

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例年、第4四半期にかけて尻上がりに工事が進捗し、引き渡しが多くなる傾向にあるため、第2四半期時点で50%を超える進捗率はなかなか良いと思う。

 

 3.感想&まとめ

  • 主に自治体向けにごみ処理プラントを納めているタクマは、新型コロナウイルスの影響を受けていない。
  • 既設プラントの老朽化により更新・延命化需要、エネルギー政策を追い風としたバイオマス発電プラントの需要など、追い風が吹いている。
  • 受注高が売上高の約2.8年分にあたる3,938億円まで積み上がっている。

などプラントを手掛けている割には「景気に左右されにくく、事業は安定していて目先の業績も見通しやすい」、そうした企業に好んで投資する光通信が、圏外(19年9月)→4.01%(20年3月)→4.30%(2020年9月)と急速に買い増しを続けている点もカタリストとなりそうだ。

 

引き続き、機会をみて自分も買い増しを行なっていきたい。

 

今日の関連株

  • タクマ東証一部 6013)ボイラー基盤にごみ焼却炉、バイオマス発電プラントを手掛ける。メンテナンス、運転管理、運営などアフターサービス分野を強化。