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会社四季報注目銘柄-6013タクマ

会社四季報注目銘柄-6013タクマ

昨日のブログで書いたように、会社四季報秋号で気になった銘柄をこれからいくつか分析していきたいと考えているが、ざっと通読した中で最も気になった銘柄がボイラーメーカーのタクマだ。今日の前場で早速購入した。このブログではタクマに惹かれた以下の4点についてまとめておきたい。

  1. 新型コロナウイルスの影響を受けない。
  2. 受注残高が過去最高水準に積みあがっている。
  3. 廃棄物処理プラントの老朽化が進んでおり、更新・延命化需要が見込まれる。
  4. 光通信が大株主である。

 

1.新型コロナウイルスの影響を受けない。

新型コロナウイルスの影響がどれくらい続くのか、感染拡大第3派・第4派はあるのか、コロナ禍が終息したときに生活様式は元に戻るのかなどがまだまだ不明瞭な環境が続いている。そのため、銘柄選択において自分が最重要視しているのは新型コロナウイルスの影響を受けていない企業を選ぶことだ。タクマは、主に自治体向けにゴミ処理プラントを手掛けているため、第1四半期も売上高前年比+22.9%、営業利益同+75.8%と影響を受けていない。四季報においても「新型コロナの影響小」という表記になっている。

 

2.受注残高が過去最高水準に積みあがっている。

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2020年3月末時点での受注残高は、過去最高の3,451億円にまで積み上がっている。タクマの年間売上高は約1,500億円なので単純に考えて2年分以上の仕事を既に抱えていることになる。目先の業績は比較的見通しやすいのではないか。

 

3.廃棄物処理プラントの老朽化が進んでおり、更新・延命化需要が見込まれる。

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一般的に廃棄物処理プラントの耐用年数は15年~20年とされるが、タクマの決算説明資料によると築20年超の廃棄物処理プラントが国内のプラント全体の65%を占め、老朽化したプラントの更新・延命化需要は引き続き旺盛であると見込まれる。

 

4.光通信が大株主である。

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2019年9月末時点では大株主ではなかった光通信が2020年3月末時点でタクマの発行済株式の4.01%を保有する第5位株主となっている。近年、光通信が大規模に株式を取得している上場企業は、そのほとんどが時価総額50~300億円程度の中小型株であるため、時価総額1,500億円のタクマに投資するのは意外感がある。大型株ではあるが、豊富な受注残高があり「業績見通しが立てやすい」と考えているのではないか。

 

いずれにせよ、光通信という買い手がいるため需給はタイトになるはずで、株主還元へのプレッシャーも働きやすい。今後、光通信保有比率が5%を超えて大量保有報告書が提出されるとタクマが注目されるきっかけになる可能性もあるので、光通信の動きには期待している。

 

さらに深く分析を進めて、タクマへのIR電話も検討しているが、現時点で、とりあえずタクマの年末目標株価をPER22倍、PBR2.1倍となる2,250円に設定。友達2人と再会する12月にウルフギャングステーキハウスでもう一度Tボーンステーキを食べ、シャトー・ディケムを飲める運用成績を目指したい。

▷今日の関連株

  • タクマ東証一部 6013)ボイラー基盤にゴミ焼却炉、水処理装置へ展開。バイオマス発電プラント強い。東南アジア進出