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【決算ウォッチ】アプライド 2021年3月期1Q

▷【決算ウォッチ】アプライド 2021年3月期1Q

PC販売店アプライド」を展開するアプライドが8月11日に2021年3月期第1四半期決算を発表した。長らく割安に放置されていたが、在宅勤務・在宅学習用にPC需要が増加するとの見方から5月頃から株価が急騰していた。第1四半期決算の内容を簡単にチェックしていきたい。

1.決算概要

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売上高85.73億円(前年比+19.9%)、営業利益6.96億円(前年比+235.4%)の大幅増収増益。第1四半期時点での通期業績に対する進捗率は売上高で28.0%、営業利益で38.6%、EPSで38.7%となった。

2.事業動向

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前年は、消費増税前の駆け込み(2Q)やWindows7サポート終了(1~3Q)による買い替え特需があったためそもそもの発射台が高いが、在宅勤務・在宅学習関連の需要で対前年比で大幅な増収増益を達成した第1四半期となった。例年の傾向としては第1四半期が比較的弱め、第4四半期が強い傾向にあり、需要の先食いによる今後の反動減や店舗の減損が懸念点だが、通期予想程度は難なくこなせそうなスタートだ。

 

3.感想

在宅勤務・在宅学習関連の需要で対前年比で大幅な増収増益を達成した第1四半期だったが、事前の期待が高かったことや需要の先食いによる今後の反動減が懸念されたことから決算発表後のアプライドの株価は前日比+3.0%とそれほど大きく動いていない。

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だが、2015~2016年頃から営業利益率が急伸していることからわかるようにアプライドの稼ぎ方は変化している。これまでBtoCの単なるPC小売店だったのが、BtoBの大学・研究機関・法人向けのITソリューション提案で稼げるようになり収益性が高まっている。

 

そうなると長期的にはPER評価が「PC小売店」から「PC小売店+ITソリューション」へと変化していくと考えられ、類似企業ピーシーデポコーポレーションのPER12~16倍を参考にするなら、ざっくりPER10~15倍、EPSは450~550円なら株価は4,500~8,250円となる可能性があると思う。少なくとも足元の4,100円台は依然かなり割安だろう。

 

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