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【決算ウォッチ】ケーズホールディングス 2021年3月期1Q

▷【決算ウォッチ】ケーズホールディングス 2021年3月期1Q

新型コロナウイルスの影響で企業業績にもこれまでにない変数が加わっている。新たな生活様式である外出自粛や巣ごもり消費、テレワーク、そして国民1人当たり10万円を給付するという未曽有の政策も採られており、それらによる各企業間の好不況が如実に表れている印象だ。そして企業業績を見る限り、これまでにない政策によって降ってきた特別給付金10万円の使い道の一つは家電だったようだ。

 

家電量販店のケーズホールディングスが2021年3月期第1四半期決算を発表したのでざっくり見ていきたい。

 

1.決算概要

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売上高1,880.52億円(前年比+14.1%)、営業利益159.07億円(同+120.0%)の大幅増収増益。第1四半期としては過去最高益だったようだ。

 

2.事業動向

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ケーズホールディングスは月毎に月次情報を発表しているが、3月以降のテレワーク需要で「パソコン・情報機器」が急伸、その他の品種についても特別給付金が振り込まれ始めた4月以降幅広く売れている。また郊外を中心に出店しているケーズは、緊急事態宣言下でも休業を免れ、またテレワークの普及で昼間人口の郊外シフトしたことで追い風となったようだ。

 

第1四半期時点での通期業績に対する進捗率は 売上高 25.4%、営業利益 44.4%、EPS 45.6%となった。かなり順調に進捗しているが、4月以降の家電の好調の反動減が見込まれることから業績予想は維持した。

 

3.感想

特別給付金による追い風は一時的だと思われるが、第1四半期にこれだけの業績を残すと今後の上方修正の期待が高まりやすく、明日以降は決算を素直に好感し株価が上がる展開となるのではないか。またテレワーク需要による「パソコン・情報機器」の伸びの強さは同業他社に当てはまるので、8月13日に1Q決算発表を予定しているアプライドにも期待したい。

 

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