パールホテルの運営会社
▷パールホテルの運営会社
スマホのカメラロールの中にある写真を整理していると、高校生の頃の研修旅行の写真があった。県の事業で特別に予算が付くクラスに所属していたため、修学旅行以外にも東京や台湾へ研修旅行に行き、東京では伊藤忠商事や国土交通省の見学、台湾では現地の高校との交流などいろいろと経験させてもらった。2つの研修旅行は高校生活の一番の思い出である。東京への研修旅行も余程楽しかったのだろう、当時、宿泊先のホテルで撮った写真を見るとかなりはしゃいでいたのが伝わってくる。
もう7年ほど前のことなので、そのホテルは現存しているのか調べてみたのだが、「パールホテル茅場町」は現存していた。当時は知らなかったが、このホテルは東証二部上場の食品商社ユアサ・フナショクのホテル部門が経営しているみたいだ。ついでにユアサ・フナショクのことを調べてみると、これがなかなか投資妙味がありそう。
ユアサ・フナショクは、千葉県船橋市に本社を置く1937年創業の食品商社で、商社事業の他、ホテル経営や不動産事業も行なっているのだが、
業績は数年横ばいで、事業内容にも目新しさがなく、地味。そうしたこともあり、出来高の少ない閑散銘柄だ。そんなユアサ・フナショクにも、変化の兆しがあるように僕は感じる。
変化の兆しその一は、株主構成の面。2018年頃から光通信がユアサ・フナショク株を買い増していて、直近2020年3月時点で6.4%を保有する第2位株主となっている。また6月までで買収防衛策の廃止を公表していることから、今後、株主を意識した経営をすることが不可避になっている。
変化の兆しその二は、東証一部への昇格期待。ユアサ・フナショクは現在、東証二部上場だが、東証一部指定替え基準のほとんどを満たしている。2022年4月に東京証券取引所の市場区分改革が行われ、「東証プライム市場」への上場基準が厳格化される前に、駆け込みで東証一部に指定替えを申請する可能性がある。東証一部に上場するためには立会外分売、株式分割などで流動性を改善させる必要があるため、そうなれば流動性リスクによる株価のディスカウントが解消されるかもしれない。
という3つのカタリストがあり、コロナショックからのリバウンドが鈍いことも手伝ってなにか材料が出れば、上がりやすい状況が揃っている。
最後にツイッターで「ユアサ・フナショク」と検索してみたが、過去1年半でユアサ・フナショクの株主らしきツイートは一つもない。誰も注目していない今が買い時なのかもしれない。