【決算ウォッチ】オリジナル設計 2020年12月期2Q
▷【決算ウォッチ】オリジナル設計 2020年12月期2Q
これまで何度かブログで書いた注目企業のオリジナル設計が8月5日に2020年12月期の第2四半期決算を発表した。財務が良く、株主還元にも積極的、水ビジネスという息の長いテーマ性もあることから保有している。簡単に第2四半期業績を見ていきたい。
1.決算概要
売上高36.32億円(前年比▲3.0%)、営業利益6.94億円(▲19.8%)の減収減益。第2四半期時点での通期業績予想に対する進捗率は、売上高56.75%、営業利益86.7%、EPS91.4%となっている。
2.事業動向
オリジナル設計は上下水道の調査・計画・設計などを行なう建設コンサルタントであり売上高の96%程度が官公庁向けとなっている。一般的に官公庁への納期は年度末である1~3月(オリジナル設計では第1四半期)に集中するため、オリジナル設計も業績の季節変動が大きいという特徴がある。
例年、1Qと2Qで大半を稼ぎ、3Qは赤字、4Qは1億円程度の黒字という形になっている。2Q時点での通期EPS進捗率が91.4%と高いのはそのためである。
ところが進捗率が高いとは言え、直近5年をみると2Q時点でEPS進捗率が100%を5回超過しているため、今期の進捗率91.4%は少し弱めだ。
3.感想
建設コンサルというビジネスの特性で2Q時点での進捗率は高いが、例年に比べると進捗率が低く、3Q、4Qの動向次第だがおそらく今期は業績予想通り~少し下回る程度の業績となるのではないか。
しかし、
- 高度成長期に整備された水道管路の更新という長期的な需要がある。
- 建設コンサルという業種特性により資産の質が良い(流動資産が多い)。
- 光通信が第2位株主(持株比率11.0%)で株主を意識した経営をしなければならない。
など長期的な投資先としておもしろい材料が多く、PER11倍、PBR1倍と依然割安感があるため継続保有していくつもり。