科学するスーパー
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このブログのプロフィールにも書いているけれど、好きな番組は『日向坂で会いましょう』(ひなあい)。毎週日曜日は深夜にテレビの前で一人でゲラゲラ笑いながら観ている。MCのオードリーさんの腕、メンバーの番組に対する姿勢などが番組をおもしろくしているのだろうが、制作陣の企画力がすごい。
そんなひなあいは名企画が本当に多いが、僕が最も好きな企画の一つは2019年6月24日から3週に渡って放送された『ご褒美BBQバスツアー』。この前週の放送でメンバーとの対決企画に負けた春日さんが完全奢りでBBQをするというもの。移動中のバス車内、スーパーでのはちゃめちゃな買い出し、東村芽衣さんのいちご狩り、BBQと3週全て見どころ満載。これが定期的に見たくなり、最近もまた『BBQバスツアー回』を観たところだ。
ひなあいを愛する視聴者の一人としては、この放送回で、買い出しに使われた千葉県にあるスーパーのベルク千葉浜野店に聖地巡りに行きたいと思っているのだが、このベルクは調べてみると実は経営的にもすごくおもしろい。
どこがおもしろいのかというと、徹底して店舗の標準化を行なっている点。例えば、100店舗を超える店舗のほとんどで店舗の大きさ、店舗レイアウト、商品の品揃えなどが統一されていたり、物流や総菜製造も全て本社側で行ない各店舗に配送している。
標準化は高い業務効率や低コストな店舗運営(低販管費)を可能にし、上場している他のスーパーの損益構造はざっくり、原価率75%、販管費率25%、営業利益率1~2%といったかんじであるのに対し、ベルクは原価率74%、販管費率22%、営業利益率4%とスーパーでは異例の高収益を誇っている。
別にやっていることに派手さはないが、本社は科学的に店舗運営を研究し、出店政策・販売政策を立て、それぞれの店舗ではオペレーションだけに注力できる体制を確立しているわけだ。ベルクは年間5~6店舗ペースで出店を増やしているが、それら店舗は完全に管理されているので、ここ数年は原価率74%、販管費22%、営業利益率4%から大きく動いていない。
つまり店舗が増え、売上高が伸び続ける限り、利益も同じペースで増えていくことが予想される。増税、暖冬、新型肺炎による出控えと小売業には厳しい経営環境であるが、ベルクの動向には注目しておきたいし、もっと深く分析してみたい。とりあえず聖地「ベルク浜野店」に行かなければ。