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ボールパーク

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先日、日本ハムが2023年に開業する予定のボールパークを「北海道ボールパークFビレッジ」に、命名権日本エスコンに与えた球場は「エスコンフィールドHOKKAIDO」にすると発表した。約600億円と言われる新球場の建設費を賄うため、命名権は期間10年超で年間5億円超という大型契約だという。その他、商業施設やホテルのノウハウがある日本エスコンが球場に併設される商業施設、ホテル、温浴施設、住宅などを手掛けるらしい。

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昨年、設立された球場保有会社「ファイターズスポーツ&エンターテイメント」は、出資比率が日本ハム67.08%、電通は16.67%、政府系ファンド16.25%となっているが、おそらくここに日本エスコンも参画して、最終的には日本ハムの負担割合は約50%くらいになるのではないか。

 

日本ハムは1973年に日拓ホームから球団を取得しプロ野球に参入。当時稼働率が低迷していた札幌ドームからの要請で2004年から本拠地を北海道に移していたが、札幌ドームの年間13億円と言われる使用料、広告・飲食物販の収益が球団に配分されないことなどから2016年から自前球場の建設計画を進めてきた。

 

しかし選手の補強などにはあまり資金を使わず、地道に選手を育てるイメージのある日本ハムファイターズだったので、球界で「球団と球場の一体運営」が流行りだとはいっても、約600億円も投じて自前で球場を建設するという話を最初は意外に感じた。しかも食肉会社であるため、本業とシナジーは薄い。海外の食肉事業への投資も続けている。こんな状況なので、おそらくまだ発表されてないだけで、日本ハム側の資金負担が軽くなるような計画があるような気がする。

 

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