オリジナル設計の決算
▶オリジナル設計の決算
7月末から8月上旬にかけての今は決算シーズンの真っ只中で、今週金曜日8月9日にピークを迎え、692件もの決算発表がある。
自分の保有株のうち、決算が気になるのは8月7日に発表されるオリジナル設計の第2四半期決算。
オリジナル設計は上下水道のコンサルタント(調査・設計などを行う)会社で、今期は売上高63億円、営業利益6.5億、当期純利益3.4億円を見込んでいる。
しかし、第1四半期の時点で既に売上高21.7億、営業利益5.09億円、当期純利益3.35億円をあげている。売上高は予想に近いペースだと思うが、第1四半期の時点で、既に年間の当期純利益の進捗率が98.5%なのだ。
上下水道の設計という事業の性質上、1〜3月期に売上高・営業利益が多く計上される傾向があるが、それを考慮してもおそらく業績予想を上方修正するのではないかと思っている。過去5年間を見ても、5年間で3回の上方修正、5年間で当初の業績予想は5回超過している。つまりオリジナル設計は慎重な業績予想を出してくるが、実際にはそれを大幅に超えることが多い。今期もおそらく上方修正するのだろう。
また、割安株を積極的に売買することで有名な光通信が、第2四半期決算発表を前に、6.01%までオリジナル設計株を買い増していることも注目。
オリジナル設計は、コンサルタント事業を行なっているため、事業への投資がそれほど必要ではなく、毎年多額の現金預金が積みあがっている。
総資産76億円の58.0%にあたる44億円もの現金預金を持ち、財務状態も良い。一方で、時価総額は67億円にとどまっているため、自社株買いなどが期待できるという点で光通信は投資しているのではないか。
オリジナル設計は、自社株買いや上方修正に期待して短期的にアリな投資だと思うし、高度成長期に整備された上下水道設備が老朽化する中で中長期的な投資先としてもアリだと思う。