ラピスラズリの青

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長府製作所という債券投資家

長府製作所という債券投資家

前回は『投資ファンドみたいな電気工事会社』というタイトルで、中電工のことを書いた。中電工は総資産の4割を国債・公債、社債などの投資有価証券で運用している投資ファンドみたいな電気工事会社である。

 

enterprise-research.hatenablog.com

 

投資ファンドみたい」という意味では給湯機器を製造する長府製作所の方が当てはまるかもしれない。長府製作所は総資産のなんと6割以上が投資有価証券で、こちらも国債・公債、社債などの債券で大部分を運用している。

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「2013年12月期以降、明細は公表していないが、現在もこうした債券を保有しているとみられる」

 

とある証券会社のアナリストが、長府製作所の担当者に「どうしてそんなに投資有価証券を保有しているのか?」と聞いたとき、「いつか受取利息・受取配当金だけで従業員の給与を払えるようにしたい」と答えたそうだ。

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現在、長府製作所の年間の受取利息・受取配当金は総額で11億円程度。労務費・給料手当はだいたい80億円ほどなのでまだまだ足りないが、事業が不振に陥ったときも従業員の給与を支払えるようにという、従業員を大切にする古き良き日本の会社なんだろうなあと思う。

 

ただ今の時代、投資家から預かった資金を投資有価証券で運用する事業会社なんてのはあまり良い評価がされない。そのうち、機関投資家などから投資有価証券を売却し、事業に投資するか、使い途がないのなら株主に還元するように言われると思う。中電工長府製作所のような会社は早晩、見られなくなるのではないか。

 

▶今日の関連株

投資ファンドみたいな電気工事会社

投資ファンドみたいな電気工事会社

東京にある自分の家はなんともなかったけれど、台風15号の影響で千葉県では未だに停電が続いている地域があるらしい。一度、丸一日停電して電気の無い生活を送ったことがあるから、千葉県の人たちの大変さ、電気の有り難さは少しはわかるつもり。

 

千葉県は東京電力の営業地域であるので、東京電力が復旧作業を行なっている。しかし、こういった災害の際は、各地域にある他の電力会社、そしてその傘下の電気工事会社が応援に駆けつけることになっていて、今回も全国から応援が来ている。

 

電気工事会社は普段、あまり注目されることはないが、各電力会社がそれぞれ傘下に電気工事会社を持っていて、沖縄電力傘下の沖電工以外は全て上場企業でもある。

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これらの電気工事会社は、配電線工事や空調管工事を行なっていて、売上高でいうと約3〜4割が親会社の工事。残りは民間の建設会社や官公庁が発注する工事を請け負っているという形。

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電力会社が東日本大震災以降、原発が停止し、収益面でも財務面でも苦しい状況に置かれている一方で、電気工事会社は安定して最終黒字を出しているし、自己資本比率が高いところも多い。投資するなら電気工事会社の方が良いだろう。その中でも特に財務体質が良く、投資先として自分好みなのが中国電力傘下の中電工。B/Sを見てみるとわかるが、総資産の4割以上を占めるのが投資有価証券。その投資有価証券も国債・地方債、社債などの債券が大半。

 

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投資有価証券からの受取配当・受取利息が年間約13億円あり、それが営業利益に上乗せされるため、過去15期で最終赤字になったのは3期だけ。

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「営業赤字を営業外収益で埋める期もある」

 

中電工の株価は今日の終値で2,317円、PERは19.53倍、PBRは0.61倍の水準で割安感がある。また、今日の終値ベースで配当利回り4.49%と非常に高配当だ。そのうえ、配当水準を決める指標に「配当性向」ではなく、「連結株主資本配当率(DOE)」を用い、DOE2.7%を目途に配当を行うとしている。当期純利益の変動に関わらず、安定的な配当を行うという安心感があるわけだ。

 

中電工は、いわば「電気工事会社の皮を被った高配当投資ファンド」みたいな会社。のんびり投資するにはおもしろそう。

 

ここも千葉県に応援派遣しているのかなあ。はやく千葉県の停電が復旧しますように。

 

▶今日の関連株

  • 中電工東証一部 1941中国電力系の電気工事会社。総資産の約4割が投資有価証券。受取配当金・受取利息が多い。

4期生のブログ

▶4期生のブログ

乃木坂46の4期生は、5月から日替わりでブログを11人で回している。毎日、必ず誰かのブログを読めるし、11人皆、個性があっておもしろい。はやく個人ブログに移行してほしいような気もするが、日替わりで回す現状も捨てがたい。

 

ところで、毎日ブログを読んでいると人気の差も見え隠れする。ブログの反響が数値化されたものではコメント数が使えるが、毎回、掛橋沙耶香さんのブログへのコメント数が桁外れに多い。

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「11周目が終わった9月4日までのコメント数(2019年9月11日調べ)」

 

1期生〜3期生のコメント数はだいたい1つの投稿につき、200〜300件程度で、4期生は質問コメントを募集して次のブログで答えるというのをやっているメンバーも多いから、現状でそれよりも多い約500〜1000件程度のコメントが付く。だけど、掛橋さんはそれをはるかに上回る約2000件。

 

投稿された質問コメントに毎回答えている掛橋さんのコメント数が多いのはわかるんだけど、掛橋さん以外のメンバーも同じことをやっているし、どうして掛橋さんだけこんなに伸びるているのか。1人何回でもコメント投稿できるから必ずしも人気を表してるわけではないけど、僕が思うには掛橋さんのファンには熱さがあるような気がする。

 

 

 

コメント数という尺度では、低めの数値が出ているが、おもしろさがあるのが北川悠理さん。悠理ちゃんは4期生に限らず、乃木坂全体、坂道グループ全体を見回しても、なかなかいないタイプのブログを書く。

 

例えば、ライブで使うサイリウムカラーについてのブログ。

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ここまで考えて色の組み合わせを決めているのもすごいが、長文なのに読んでいて疲れないし、クセがないというかスッと頭に入ってくる心地よさがある。ちょっとずれててお茶目なかんじもたまに出るし、好ましい。

 

おそらく悠理ちゃんは素晴らしい感性や表現力を持っている。文章に限っても、ブログやモバメ、SNSなど様々なツールを使って発信する機会でその能力は活きるし、曲の歌詞を理解してダンスをするという場面でも活かせるだろう。悠理ちゃんは体調不良で出遅れたけれど、感性や表現力を強みに、脚光を浴びる機会がこれから多々あると思う。

 

とりあえず僕は4期生のモバメサービスがスタートしたら悠理ちゃんのモバメを取りたいと思う。毎日、悠理ちゃんの考えてること、感じたことを知りたいし、どういうアイドルになっていくのかとても楽しみ。

 

▶今日の関連株

仮設足場の信和

▶仮設足場の信和

いやしかし台風15号の勢力をなめていた。いつものように『日向坂で会いましょう』を観終わった深夜1:35頃には寝たものの、東京に台風が最接近する深夜3時〜4時頃は今までに経験したことのないような窓の揺れる音で目が覚めた。窓ガラスが割れるんじゃないかと思って、昨日はリビングの真ん中で寝た。やはりこういう時は心細いし、あと何年、一人暮らししなきゃいけないんだろうなあと考えた。

 

www3.nhk.or.jp

www.sankei.com

一夜明けて、ニュースを見ると各地で建設現場の仮設足場が倒れたりしたようだ。想像に難くないが、建物での高所作業で使われる足場は簡単に倒れたりしてはいけない、高い品質が必要とされる部品で、建設業界では「足場の品質は命の価値に比例する」とも言われているらしい。それが倒れたくらいなので、いかに昨夜の風が強かったか。

 

当然、建設業界や仮設足場メーカーにいる人以外にはあまり知られていないが、仮設足場を作っているメーカーで、上場しているのはタカミヤ信和ダイサンアルインコシンニッタンなどがある。

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中でも、信和が11.2%と最も営業利益率が高い。

 

これは信和が、仮設足場を作る工場の主要な生産工程のほとんどをロボットで自動化していて、原価が抑えられているため。それに加えて、仮設足場はメーカー間での互換性がなく、先に自社製品が導入されると継続的に自社製品を買ってもらえる特徴がある。利益率が高いのは、そんな仮設足場市場で、信和は最大の4割のシェアを持つためでもある。こういう特徴があるのはとても興味深い。

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財務の方は自己資本比率が高く安心感はあるが、過去のLBOに絡むのれん・無形資産が総資産の49.5%を占めている点に懸念がある。まあ今のところは減損の気配はなさそうだろうか。

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配当性向も40%以上と積極的で、配当利回りは4.55%だし、PER9.66倍、PBR1.08倍と割高感はなく、仮設足場という地味な市場にいながら、おもしろそうな会社。

 

 

(仮設足場も進化しているようで、台風が来ても倒れない足場とか、台風が来る前に簡単に片づけられる足場とかそのうちできるんですかね、業界人じゃないから知らないけどさ)

▶今日の関連株

台風15号

台風15号

台風15号が接近している。JRや東京メトロの一部の路線では始発からの運転見合わせが決まり、ツイッターなどを見ると明日は休みの会社も少なくないようだ。

www.nikkei.com

 

しかし、東京証券取引所は明日も平常営業。東証は、東日本大震災発災直後も取引を継続し、週明け3月14日からも普段通りの取引だった。なんと戦後、平日に株式の取引がなかったのはたったの7日しかないらしい。しかもそのうち4日間は皇室関係(1989年の昭和天皇大喪の礼など)。やはりテロや災害時こそ、投資家の売買したい要望が大きく、上場企業株を売買できるという状態を維持することが求められる。また東証が非常時にも証券取引所を開き続けてきた実績があるから、投資家は普段から安心して取引を行える。

 

東証は、BCP(緊急時事業継続計画)を進めていて、天災やテロで物理的にデータセンターなどが破壊された場合に備えて、大阪にもデータセンターを置いたりし、大阪でも業務を行なえるようにしている。まあ明日は、通常通り東京での業務であると思うので、不正な取引を監視したりする従業員の方などは今夜、オフィスの近くに泊まっているんだろうか。

 

考えてみれば、証券取引所だけでなく、銀行の決済なんかも止められないわけで、そういったインフラを支えている人のおかげで取引できているんだなあと思うと、頭が下がる。とりあえず明日は金融・証券関係者に感謝しつつ、天気が良くなるまで、家で大人しく売買してます。

 

(2009年に新型インフルエンザが流行したときは、ワクチン接種の優先対象者に「金融事業者」が。金融がいかに重要なライフラインかということを表している)

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▶今日の関連株

日銀の次の一手

▶日銀の次の一手

日本企業にとって、下半期のリスクの一つは「円高リスク」だろう。米FRBは利下げを開始、欧州ECBも緩和方向に政策をシフトしている。一方で日本銀行は大規模な金融緩和を続けているため、追加の金融政策を打ち出す余地が少なくなっている。米国経済の減速感も相まって、年初来高値の104円を割る水準までの円高の可能性が高くなってきたように思う。

 

円安は、輸出企業の業績にプラスの影響を与えるだけでなく、日本経済全体にとってもプラスで、みずほ総合研究所の試算では10%の円安はGDPを0.3%、20%ならば0.6%押し上げる効果があるとされている。逆にいえば円高はやはりネガティブな影響が大きい。打つ手がないと思われている日銀はこうした状況に加え、来月に消費増税も控えていることから意外にも9月19日、20日金融政策決定会合で追加の金融緩和策を出してくる可能性もある。

 

日銀の現在行っている金融政策をおさらいすると、「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」と呼ばれ、短期金利部分は日銀当座預金の一部に▲0.1%のマイナス金利を適用し、年間80兆円の国債買い入れを通じて、長期金利をゼロ%程度に維持する、そしてETF(上場投資信託)・REIT不動産投資信託)を年間それぞれ6兆円、0.3兆円買い入れるというもの。また政策金利フォワドガイダンス(少なくとも2020年春まで、低い長短金利を維持)も行っている。

 

Bloombergでは、①短期金利▲0.1%の引き下げ(マイナス金利深掘り)、②長期金利ゼロ%程度からの引き下げ、③ETFなどの買い入れの増額、④マネタリーベース拡大ペースの加速、の4つを次の一手の選択肢として挙げている。


www.bloomberg.co.jp

 

市場関係者の中では、次の一手として最も可能性が高いのは「マイナス金利の深掘り」とされていて、実際、黒田総裁は「(マイナス金利の)深掘りは従来から示している4つのオプションに必ず入っている」と発言。今までになかったかなり踏み込んだ発言だ。

www.nikkei.com

 

9月19日、20日の決定会合でマイナス金利が深掘りされると、株式市場はどう反応するのか。▲0.1%のマイナス金利が導入された2016年1月29日の値動きを調べてみた。東証一部上場企業の値上がり率ランキング上位50社中、実に22社が不動産関係。

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ということで、マイナス金利が深掘りされるなら不動産株、REITなどを買うべきということになるだろうか。9月19日、20日を注視したい。

 

 

▶今日の関連株

  • 東急不動産ホールディングス東証一部 3289)2016年1月29日に▲0.1%のマイナス金利の導入が決定されたとき、偶然保有していた。業界4位で規模が大きいがストップ高となった。今回も有望か?

住友商事とUSJ

住友商事USJ

現在、住友商事配当利回りは5.54%と非常に高い。総合商社株は配当利回りが高いものも多いが、住友商事は2019年に創業100周年を迎えて記念配当が上乗せされていて、最も高い。(配当利回り参考:三井物産4.69%、三菱商事4.73%、伊藤忠商事3.98%、丸紅5.11%)

 

たしかに住友商事は1919年設立で、今年が創業100周年ではあるが、実は意外にも商社となったのは戦後になってから。三菱商事三井物産伊藤忠商事丸紅などの総合商社はいずれも戦前から商社として活動してきた会社なので、住友商事はかなり後発組。

 

じゃあ戦前は何をしていたのかというと不動産会社だった。住友商事は、大阪の臨海工業地帯を造成する不動産会社「大阪北港」として1919年に設立されている。以後「住友土地工務」「日本建設産業」と名を変え、1945年になってからようやく商事部門へ進出した。

 

設立当初の社名にある大阪北港というのは、現在でいうとUSJがある辺りで、住友が開発した経緯からUSJの底地は住友商事USJに賃貸していたり(他にも地権者はいるが)、隣接する商業施設を開発したのも住友商事だったりする。近隣には住友電工住友化学日本製鉄(旧-住友金属工業)など住友グループの重化学工場が多く立地しているのもそれが理由。

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「赤線で囲んだ範囲がUSJ予定地。上半分が住友金属工業、下半分が日立造船

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「現在でも周囲に日本製鉄や日新製鋼の工場がある重工業地帯」

 

東京ディズニーリゾート三井不動産が主導したし、西のUSJ住友商事と関わりがある。意外な組み合わせだが、テーマパークと財閥は相性が良いのかもしれない。テーマパークではないけど、2025年の大阪万博では住友グループがかなり金を出して頑張るらしいので、「住友館」は一度観に行きたいなあと思っている。

www.nikkei.com

 

(ちなみにUSJは、検索すると都市伝説やら幽霊がよく出るというような検索結果がたくさん出てくるけど、重化学工業地帯なだけあって、戦中は米軍の攻撃目標となり、大阪大空襲に遭っているのでそういうことがあってもおかしくないのだ。。。)

 

▶今日の関連株

第一印象

▶第一印象

乃木坂の曲は、いわゆる「するめ曲」と言うのか、何回も何回も聴いているうちに、初めて聴いたときに抱いた曲の第一印象からイメージが変わるものが多い。だいたい良い方向に。曲自体以外にもリリースされた頃のグループの活動とかエピソードが曲のイメージに付加されるからかもしれないけど。

 

最近だと、『Sing out!』。最初は、西野さんが卒業した途端に「らしくない」クラップとか始める感じがあまり好きではなかったが、歌詞も乃木坂的な「相手を慮る優しさ」を感じるし、なによりライブ会場が一体になる感じがとても良い。

 

今日9月4日は、乃木坂46の24thシングル『夜明けまで強がらなくてもいい』の発売日。ライブ以降、この曲も何回も聴いているが、なかなか乃木坂らしく、そして4期生の初選抜入りの曲として相応しいように感じる。

 

憧れていた乃木坂46に加入して、喜びや楽しいことだけではなく、不安や葛藤、うまくいかないこともあるであろう4期生を後押しする曲。フォーメーションもフロントの4期生3人を齋藤飛鳥さん堀未央奈さんで包み、2列目3列目の先輩たちが、歌詞の中にもある「背中を押す」という配置。

 

ところで、初選抜入りした4期生の賀喜遥香さんも印象が変わった。当初はあまり注目していなかったが、4期生はまだみんな「かわいい」感じな中、賀喜さんはキリッとしたルックスと、低い声、喋り方も自分を持ってる感じがして大人っぽい。神宮3日目のユニット曲『白米様』に生田絵梨花伊藤純奈、久保史緒里の歌唱力がある3人と一緒に出ていたし、歌唱力もあるのだろう。桜井さんや衛藤さんと言った歌唱力があるメンバーが抜け、そういうメンバーは必要だし、これからのキーパーソンかもしれない。

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「身長も高いし、かっこよさがある」

 

 

アイドルと曲は、第一印象が変わることも多いから、最初はピンとこなくても、第一印象に囚われずに接していくことが重要なのかな。

 

夜明けまで強がらなくてもいい (Type-A) (Blu-ray Disc付) (特典なし)

夜明けまで強がらなくてもいい (Type-A) (Blu-ray Disc付) (特典なし)

 

 

 

▶今日の関連株

好きな人たちを支える会社

▶好きな人たちを支える会社

前回のブログに書いたが先日、『乃木坂46 真夏の全国ツアー2019』を観に行った。2月のバースデーライブではグッズ販売に3時間並んだことを踏まえて、今回は開演5時間前に神宮球場に行ったのだが、10分ほどで買えてしまい、時間を持て余した。それで神宮外苑の周りをうろうろ歩いたり、神宮球場に来ていた機材車の会社を調べたりしていた。

 

神宮球場には、放送中継車などいろんな機材車が停まっていたが、電源車が多かった。ライブでは大型モニターやたくさんの音響機器を使い、大量の電力を必要とするためだ。来ていた電源車の側面には「I・C・C」と書かれていて、調べると、イベント向けに電源供給を行なっている「ICCインターナショナル」という会社だった。

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「こういうやつ」

 

ICCは2011年に、警備会社のトスネットという上場企業に5億円で買収され、電源供給事業は警備事業に次ぐ、トスネットの第二の収益源となっている。

 

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トスネットの財務を見てみると、規模は小さいながらも毎年安定して7〜8%の営業利益率をあげていて、総資産に占める現金の割合が44.3%、借入金も少ない。投資指標からみてもPER10.2倍、PBR0.95倍と自分好みのバリューな株。例の光通信トスネット株の9.24%を保有している、溜まりに溜まった現金を配当や自社株買いさせようということだろう。業績の先行きを考えても、建設現場やイベントでの警備はまだ活況が続くと思うし、なんかライブを観に行ったついでに、良い会社をちゃっかり見つけちゃった。株価が下がるような局面での買い候補の一社にしたいと思う。

 

自分は「自分の投資で世の中が良くなればいいな」とか「応援するために投資しよう」とかあんまり思わない。儲けることが大前提。しかし、トスネットのようにどこかで乃木坂だったり、斉藤優里さんだったり、自分の好きな人やものを支えている企業の株に投資できたらなお良いよね。

 

▶今日の関連株

  • トスネット東証JQS 4754)建設現場やイベント会場での交通警備を行う。2011年にイベント警備との相乗効果を狙い、ICCを買収。

真夏の全国ツアー2019

▶真夏の全国ツアー2019

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乃木坂46 真夏の全国ツアー2019』の東京公演2日目、3日目を観てきた。今回は推していた斉藤優里さんが卒業して、ステージにいないことを寂しく感じたが、客観的にいろんなメンバーの動きが見られたように思う。

 

今回のライブは多くの曲でセンターを務め、乃木坂バンドではドラムを披露した齋藤飛鳥さんの活躍なしには総括できないものだったが、24thシングルのアンダーセンターに選ばれた岩本蓮加さんのパフォーマンスのレベルの高さ、『滑走路』などのアンダー曲をリードした寺田蘭世さん、遠目に見てもさすがのダンスだった中田花奈さん、いつカメラに抜かれてもニコニコの笑顔だった清宮レイさんの4人が特に僕の印象に残った。

 

4期生では掛橋沙耶香さんと北川悠理さんを応援しているが、体調不良で福岡公演、愛知公演に参加できなかった北川悠理さんがユニット曲『自由の彼方』に参加していて、短い期間で仕上げてきた北川さんの今後にも大いに期待させるパフォーマンスだった。同じく4期生の遠藤さくらさんは得も言われぬ華やかさに加えて、顔が小さいので手足がとても長く見え、一つ一つの動きが綺麗に見えた。

 

そして、2月のバスラと比較すると、3期生の戦力としての力強さが明らかに増している。グループを支えてきた1期生の卒業が続いているが、その後をこの子達が担うのかと思うと安心感や頼もしさを覚えた。

 

 

 

あとは、変な見方だけど、乃木坂46も組織であるから、企業と似ている部分があるなあと思った。

 

桜井玲香さんなど乃木坂46の1期生は、企業でいう創業期にあたる結成当初は理念や哲学を考える余裕もそれほどなく、グループが生き残るためにもがく中で、様々な困難などに直面しながらも次第にグループが形成されていき、1期生の思いがやがて理念や哲学となっていった。そしてグループが成長し、創業期を知らないメンバーを新たに迎えた今、形成期を超えて、さらに存続、飛躍していくためには、究極的には初期メンバーの理念や哲学が次の世代に受け継がれないといけない。そういう観点から考えると、僕は今回のライブが、先輩が後輩に理念・哲学を語り(姿勢を見せる等も含まれる)、グループの考え方を共有し、方向性を示す一つの機会になったんじゃないかと感じた。

 

僕は「乃木坂らしさ」って、相手を慮ることができることではないかなあと思うのだが、昨日、今日のライブでは随所にそういった点を感じた。その美しさを4期生達とも共有し、確認しながら、これからも、桜井さんの「私は、これからも乃木坂46を作っていく人の一人。これからもそれを刻んで、活動していきたい。」という言葉の通り、メンバーも、OGも様々な場所で活躍いってほしい。

 

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川後陽菜さんのインスタ」

OGがみんな集まっていて、卒業しても乃木坂を愛しているのも感じられて感動した。

 

次は、岩本蓮加さんが3期生初の座長を務める10月のアンダーライブを観に行くことになりそうで、今からとても楽しみ。

 

▶今日の関連株

  • アミューズ東証一部 4301)今回のライブビューイングの配給を行なったのは持分法適用会社の「ライブ・ビューイング・ジャパン」
  • 戸田建設東証一部 1860)建設準大手。『そんなバカな…』の曲中で神宮球場にある同社広告がアップで映った。
  • トスネット東証JQS 4754)建設現場やイベントの警備などを行う。子会社「ICCインターナショナル」の電源車が神宮球場に停まっていたので、多分、今回のライブで電源供給を行なった。
  • デンヨー東証一部 6517)エンジン発電機や溶接機を製造販売。同社製の電源車も停まっていた。