小僧寿し
小僧寿し
NOGIBINGO10の最終回では、卒業前の西野七瀬さんが、かつて地方出身の乃木坂メンバーが住んでいた寮があった西葛西を訪れる。
一緒に、西葛西を巡ったメンバーは、井上小百合さん、斉藤優里さん、和田まあやさん。
番組内で、思い出がある小僧寿し西葛西店が出てきて、思い出を振り返りながら、4人でお寿司を食べるシーンがある。
ここで、ゆったんが、からあげと手巻き(サーモンレタス、ねぎまぐろ)を食べていて、
オタクだから、この回を観て、「そうだ、小僧寿しで手巻きのサーモンレタスとねぎまぐろ買ってきて、家でゆったんの生写真並べて、食べよ」と思った。
さっそく店舗を調べてみると、東京都の中心部では、「小僧寿し」の姉妹ブランド「茶月」の店は多いけど、あんまり「小僧寿し」はなくて、その日は買いに行くのを諦めた。
小僧寿し過去の栄光
小僧寿しは、持ち帰り寿し店を運営していて、1979年に加盟店総売上高で外食産業日本一、全盛期の1987年には、2300店舗も展開していたような企業。
しかし、バブル崩壊以降の長きに渡るデフレ下で、回転ずし業界が急成長する一方で、持ち帰りずしの業態は厳しい経営が続いている企業が多い。小僧寿しもそう。
直近の16期で最終黒字はたったの2期だけで、かなり苦しい。
財務状況も、度重なる最終赤字で、ついに2018年12月期に債務超過に転落し、この状況を2019年12月までに解消できない場合は上場廃止になる。
2002年度の売上高を100%とすると、回転ずし業態のスシローGHDやくらコーポレーションが売上高を10倍近くにする一方で、持ち帰り寿し業態の小僧寿しは15%、京樽は73%と苦戦していることが明らかになる。
こういう風に、飲食業界は「流行り廃り」が激しくて、あんまり飲食株とかも買おうとは思いませんね。
そういえば、昔は実家の近くにも、「小僧寿し」あったけど、いつの間にか無くなったなあ。
本当に今度、「小僧寿し」探して、一回行ってみようと思う。
今日の関連株
小僧寿し(東証JQS 9973)持ち帰りずし店を運営。現在、債務超過。
吉野家ホールディングス(東証一部 9861)傘下に持ち帰りずしの「京樽」
スシローグローバルホールディングス(東証一部 3563)回転ずし首位。2009年に外資ファンド傘下入りで非上場化。2017年再上場。
くらコーポレーション(東証一部 2695)回転ずし大手。「くら寿司」を展開。
瀬戸内工業地域
瀬戸内工業地域
STU48という48グループが瀬戸内地域にあるらしくて、
まあでも、STU48、特に興味があるわけではないし、ほとんど見たことはないのだけど、
これより、就役式(セレモニー)をSHOWROOMで生配信!!
— STU48 (@STU48_official_) 2019年4月16日
もう少々お待ちください…!!
ただいま、入港中🌊https://t.co/L9UFFmMO5n#STU48号 pic.twitter.com/sHoh8aUOGR
こんな船を作ってしまっているのが少し気になるんだよね・・・
STUは、兵庫・岡山・広島・山口・愛媛・香川・徳島の瀬戸内7県を本拠地としている広域グループで、船に劇場を作ることで、船で各地を移動しながら公演をするらしい。
確かに、瀬戸内地域を公演して回るなら、船を使うというのは、おもしろいし、なんといっても瀬戸内の主要産業でもある造船業も絡んできていて、産業オタクとしても興味深く見ている。
地図に全国の主要な造船所を載せると瀬戸内地域に集積しているのがよくわかるし、
関連の産業もこの辺の地域に集まっている。
例えば、船舶用塗料の中国塗料(広島県)、船舶用プロペラで世界シェア3割を持つナカシマプロペラ(岡山県)とか。
中学校の社会の授業で、こういう工業地帯、工業地域ごとの産業の特色とか勉強してた時楽しかったなー。
各工業地帯の主要企業とかリストアップして、一人で楽しんでた。
今日の関連株
住友重機械工業(東証一部 6302)総合重工メーカー。主にタンカーを建造
三井E&Sホールディングス(東証一部 7003)旧‐三井造船。船舶用エンジンでも大手
三菱重工業(東証一部 7011)総合重工メーカー。数年前に客船建造で大損失。
川崎重工業(東証一部 7012)総合重工メーカー。自衛隊艦船・潜水艦を建造
名村造船所(東証一部 7014)造船準大手。傘下に函館どつくや佐世保重工業
内海造船(東証二部 7018)主に中型ばら積み船、フェリーを建造
サノヤスホールディングス(東証一部 7022)傘下にばら積み船を主に建造するサノヤス造船
JARED大井川センター
JARED大井川センター
乃木坂のシングルやアルバムが発売されるたびに欠かさずCD買っているんだけど、
毎回、JARED大井川センターという所から配送されてくる。
なんなんだろうと思って調べてみたら、ソニー・ミュージックエンタテインメント(SME)の製造部門の工場が静岡にあって、そこで製造されたCD類が、近くのJAREDというソニーの物流子会社から配送されてきているということらしい。
正確に言うと、2019年4月、つまり今月から、企画・製造・物流等の機能がすべて統合されて、新たに「ソニー・ミュージックソリューションズ」という新会社がそれらを担っている。
次の23rdシングルは5月29日発売だから、前日の28日にまたJARED大井川センターからまたCDが送られてくる予定・・・
ちなみに、今シングルの握手会は、ゆったん、かりんちゃんが卒業してしまって、でも乃木坂は応援し続けたいし、誰と握手しようかなあと考えていたんだけど、結局、結構たくさん行くことになってしまった。
8月10日 岩本蓮加さん、大園桃子さん、掛橋沙耶香さん、山崎怜奈さん
の予定です。
まあしばらくオタ卒はできないと思います
今日の関連株
ソニー(東証一部 6758)エレクトロニクス大手。ゲームや音楽、映画、金融などの事業も手掛ける。
千駄木
千駄木
先々週くらいに上野に行ってきた。
上野公園、不忍池の辺りは散歩すると楽しいし、歴史がありそうな蕎麦屋、天ぷら屋、鰻屋、寿司屋がいくつかあって、「江戸」って感じがする街。
上野公園には、顔だけしかない「上野大仏」というのがあって、
関東大震災で、崩れ落ち、頭だけが残った。その後、太平洋戦争中の金属回収で、顔だけになってしまったらしい。
「もう落ちない」ということから、受験シーズンになると参拝者が来るみたい。
<blockquote class="nanagogo-embed" data-talkid="yamazaki-rena" data-postid="23361"></blockquote><script src="https://7gogo.jp/platform/js/embed.js"></script>
山崎怜奈さんも最近、訪れていて、
9thシングルヒット祈願でも、松井玲奈さんと、みなみちゃんが大仏の掃除に来たのもここ。
これを見た後、上野から歩いて、前に住んでいた千駄木まで行ってきた。
千駄木を離れた今だからこそ、実感するけど、あの周辺は飲食店が多くて、その辺は今住んでいるところより便利。
営業日がめちゃくちゃ少ない今川焼の店
(やっぱり閉まってた)
壁に毛沢東の肖像画が書かれている、やべえ中華料理屋「毛家麺店」
たしか担々麺が美味しい店だったような。
「人生最高の焼肉」とかいうちょっとダサめの店名の焼肉店
(ここも何度か行った、味は美味しい)
あとは、中華料理屋が何軒かあるし、カレーうどんの「潮満」、谷中の方には常連さんが溜まってそうな居酒屋もたくさんあるし。
わりと、谷中・根津・千駄木の通称「谷根千」エリアは、散歩番組とかでもよく取り上げられるくらいで、歩いていて楽しい。
この辺で、デートとかしたら楽しいんじゃないですかね、知らんけど
(ゆったん、かりんちゃんとかと来たら楽しそう)
今日の関連株
谷根千に関連する株は思いつかないけど、たしかカルピスの創業地は千駄木だったような。
アサヒグループホールディングス(東証一部 2502)ビール国内首位。2012年にカルピスを味の素から買収。
行きたいところ
13日の金曜日
MVのロケ地は「三井アウトレットパーク 横浜ベイサイド」で、
建物のカラフルさだったり、明るい曲調が斉藤優里さんのイメージに合った良い曲、良いMV。
ここには、乃木坂を知る前に一度だけ、行ったことはあって、微かに記憶があるんだけど、今度、行ってみようかなあと思って、調べてみたら
2018年9月で一時閉館になっているではないか。
2020年春に再開業する予定だけど、全く変わってしまって、『13日の金曜日』感の無い施設になっていたりして・・・
とりあえず開業したら、一回行ってみようと思う。
太陽ノック
4月になって、最近は心地よい天気の日が多い。今日なんかは、初夏の『太陽ノック』のような季節感だったし。
太陽ノックのMVでは象徴的な大きな木が映っているんだけど、
品川から電車で片道約4時間のところにあって、
ここも18きっぷを使って一度行ってみたいなあと、先月思っていたのだけど、調べてみたら落雷で、この木は無残な姿に・・・
言ってみたいなあと思っていた、乃木坂の聖地が、もう二度と同じ景色が見られないようになっていて落ち込む。
だけど、つまり、これは、行きたいところは行けるうちに行っておかなければならないということだと思う。
改修中だったり、落雷で形が変わってしまったりというだけでなく、自分の怪我とか歳を取って行けなくなるなんてこともあるわけで。
とりあえず、今年の目標としては富士山山頂の日本最高峰に行きたい。
あと今週の目標としては、前から行きたかった、斎藤ちはるさんが行ってた蒲田のラーメン屋に行きたい。
#122 蒲田「煮干しつけ麺 宮元」斎藤ちはる(乃木坂46)
今日の関連株
三井不動産(東証一部 8801) 三菱地所と並ぶ総合不動産の雄。「ららぽーと」や「三井アウトレットパーク」などの大型複合商業施設を手掛ける。
スナック菓子
世間で知られているイメージと、実際の事業構造が違う企業というのは少なくない。
例えば、TBSは放送事業ではなく、不動産事業が稼ぎ頭だったり。
(これは、『TBSはどんな企業か』という記事で書いた)
enterprise-research.hatenablog.com
ポテトチップス
最近、ポテトチップスをよく食べていて(太るのだが)。
いつもはカルビーか、セブンのPBのを食べているのだけど、こないだアメリカのポテトチップス「Lay's」のサワークリームオニオン味を食べた。
美味い。やっぱりポテトチップスの本場だからかなあ。
輸入者はジャパンフリトレー。製造者はフリトレー台湾(ペプシコ台湾支社)と書いてある。
実は、このポテトチップス、「ペプシコーラ」などで有名なアメリカの世界的飲料大手PepsiCo(ペプシコ)の台湾支社が製造しているもの。
で、販売者のジャパンフリトレーというのが、カルビーの子会社。
PepsiCo(ペプシコ)とカルビーは2009年に資本業務提携を結んでいて、カルビーは「マイクポップコーン」等を販売していたPepsiCoの日本の子会社ジャパンフリトレーを子会社化し、PepsiCoはカルビーに20%出資した。今でもそういう関係。
ペプシコーラで有名なだけに、PepsiCoは飲料メーカーだと思われているけれど、実際には、スナック菓子で世界最大の企業でもあり、スナック菓子事業の子会社「Frito-Lay社」はPepsiCoの営業利益全体の43%も稼ぎ出している。
PepsiCoは、炭酸飲料事業を展開してきたが、健康志向の高まりから、飲料事業の業績が伸び悩んでいる。
一方で、スナック菓子事業は比較的、成長力があるため、今後もスナック事業の拡大が進みそう。
ところで、カルビーは2009年の資本提携の際に、10年間は出資比率を変えられないという条項を契約に含んでいて、その期限が今年、2019年の7月に控えている。
もしかすると、PepsiCoの経営状況次第では、カルビーを子会社化するかもしれないし、逆に売却することもあるかもしれないので、今年はカルビーの行方を注視している。
あと筒に入ったポテトチップス「プリングルス」はもともと、日用品の世界的大手P&Gの保有ブランドだった。2012年にシリアル大手のKellog(ケロッグ)社に売却されて現在にいたる。
今日の関連株
カルビー(東証一部 2229)スナック菓子国内大手。スナック菓子でシェア50%、ポテトチップスでシェア70%超。
レーザーブレード
レーザーブレード
近所のスーパーでこれを見て、「ん?」と思った。
花王の柔軟剤「ハミングファイン」本体が198円。詰め替えも198円で同じ値段。
でもよくみると容量が違っていて、90ml多く入っている本体のほうが安いことになる。
「詰め替えの方が当然、安いだろう」という考えを持っていたから、驚いた。
詰め替えの製品を選ぶことは、省資源で、ごみの削減にもつながるから環境に優しい。
でも、自分はそこまで環境意識が高くないし、本体の方が安いなら、迷わず本体の方を買う。
実際、そういう消費者のほうが多いと思う。
これ、多分、マーケティングの視点から考えると「レーザーブレード」と呼ばれる手法に近い。
レーザーブレードとは、製品本体の価格を下げて、顧客に購買を促し、その製品に使われる消耗品や保守管理サービスを高めの値段で売ることで、利益を上げるビジネスモデル。
重要なのが、最初の製品を顧客は買ってしまっているから、高額でも消耗品から逃れられないという点。
このモデルが「レーザーブレード」と呼ばれるのは、カミソリ本体を安く販売し、消耗品のカミソリ替刃を高く売るという販売手法をジレットが採ったため。
「ハミングファイン」に当てはめると、本体を安く販売し、選んでもらうことで、その後も、詰め替え製品で、花王の「ハミングファイン」を消費者が選んでもらう、ということを狙っているんじゃないかと思う。
なんとなく他社製品と混ぜたらやばそうとか思っちゃうし。
騙されないように、ライフサイクルコスト全体で考えて買う、賢い消費者でありたいね。
今日の関連株
花王(東証一部 4452)日用品大手。創業当初から、革新的なマーケティング手法に定評がある。
プリンターメーカー(プリンター各社でもレーザーブレードが見られる)
紙幣
紙幣
つい先々週、新紙幣が発表されて、話題になったけれど、日本の紙幣を印刷する機械を全て作っているのが、小森コーポレーションという会社。
発表された4月9日には、銀行券印刷機械に更新需要があるとの思惑から、今年の最高値1365円を付け、出来高も今年最大だった。
その小森コーポレーションが、今日、リリースを出した。
フランス、インドネシア、中国、インドの紙幣の印刷を行う機関から銀行券印刷機械の受注があったというリリース。
つまり、この4か国では、今後、小森の印刷機械を使って作られた紙幣が流通するということになる。
ナポレオンやナチスドイツが、敵国の経済を混乱させるために、敵国の偽札を製造させたり、最近では、北朝鮮が偽の米ドルを作っているとか言われている。
こういう例があるし、当然だけど、銀行券印刷機械というのは、簡単に偽造されない高い技術が必要なわけで、日本のみならず、他国の銀行券用まで手掛けているというのは、その高い技術力を証明している。
日本では、実際に銀行券を印刷しているのが独立行政法人国立印刷局で、小森はここに印刷機械を納入しているが、確かにデータとしても日本の銀行券の優秀さ、つまり小森の技術力が表れている。
中国で、キャッシュレス決済が普及した要因の一つに、偽札が多いことが挙げられるけれど、逆に言えば、紙幣への信頼があることが日本でキャッシュレスがいまいち普及しない理由の一つとも言えるかもしれない。
普段はなにも思わず、紙幣を使っているけれど、よくよく見てみるとすごく細かい印刷が施されているし、「日本で流通している何兆円という紙幣の全てを印刷しているのが小森コーポレーションの機械」と思うとすごい。
自分は斉藤優里さんが好きで、なんというか、どこかで、自分の仕事とかが好きな人の生活に関わっていたらいいなあとか思ったりするんだけど、みんなが使っている紙幣を印刷する機械を作る小森コーポレーションはまさにそういう企業だなあって感じたりする。
大量のお札を見るとやっぱり気持ちがいいね。
今日の関連株
小森コーポレーション(東証一部 6349)印刷機械大手。銀行券印刷機械で国内独占。
「明日、誰かに教えたくなる企業」というカテゴリを作ったので、これから、そういう企業をたまに紹介していきたい。
REIT
REIT
東京証券取引所には、株だけじゃなく、一部の投資信託も上場している。
その中でも人気なのがREIT。
REITは、不動産投資信託のことで、「Real Estate Investment Trust」の頭文字を取って付けられた名前。
投資家から集めた資金を不動産に投資して、その不動産の賃貸料や売買益を投資家に分配する投資商品。
不動産を証券化して投資家に販売することから「不動産証券化」や「不動産の流動化」と言われる。
簡単に仕組みを図にすると、こう。
上場企業の株を取引するように投資証券は、証券取引所で売買できるので、
まあ、不動産だけに投資する投資会社の株を買う的なかんじですね。
2001年に東京証券取引所がJREIT市場を開設して以降、リーマン・ショックで多少、本数が減少するが、順調に市場が拡大してきた。
これが主な大型のREIT
だいたい大手の不動産会社などが投資法人の運営を主導するスポンサーとなっているものがREITでも資産規模が大きい。
イオンモール
地元の石川県にもイオンモールが2年くらい前にできた。イオンモール新小松。
イオンは保有不動産の流動化に積極的で、調べてみると、イオンモール新小松も完成から1年経たないうちに流動化されて、土地も建物もイオンモールの手を離れている。
イオン側とすれば、土地建物を流動化することで、店舗開発に投資した資金をすぐに回収して、次の開発に回すことができるし、災害などで施設が被災するリスクも自社で負わなくてよくなる。
流動化したイオン系施設の土地建物に特化して投資しているREITもある。
それがイオンリート投資法人。
国内外40ものイオン系施設、総額3622億円を保有している。
一方で、イオンはすべての施設を流動化しているわけではないし、イオンリート以外のREITもイオンモールを保有していたりする。
イオンモール新小松は、流動化されていて、どこかのREITが保有しているのだろうと思うけれど、イオンリート投資法人が保有しているわけではなくて、所有しているのがどこなのか今のところ不明。
帰省した時に、法務局に行って調べてこようと思う。
今日の関連株
イオンモール(東証一部 8905)イオンのショッピングセンター開発会社。海外展開にも積極的。わりと個人的に投資先として興味がある。
8番らーめん
8番らーめん
石川県に本社を置く飲食店チェーンで唯一、上場しているのが「8番らーめん」を展開するハチバン。
先週、タイの子会社の増資を発表した。
実は、タイでは「ラーメンと言えば8番」と言われるほどで、ラーメンチェーンではタイ最大の124店舗を有している。
国内では北陸地方を中心に122店舗を展開しているので、海外事業の方が店舗数で言うと大きいことになる。
業績面でも、タイ事業の貢献が大きく、セグメント利益は全体の約2割を占めている。
おもしろいのが、飲食チェーンの海外展開の成功例として扱われるハチバンのタイ事業は、タイで繊維事業を行なっていた、パイサン・ルアンパッタラメーテーというタイ人が、福井県に仕事で訪れた際に、「8番らーめん」で食事をし、そのとりこになり、
パイサンがタイでの事業展開を熱望したことから、パイサンの衣料関連会社「ナムシン」、ハチバン、伊藤忠商事の3社で1991年にハチバントレーディング・タイランドを設立し、「8番らーめん」の展開を始めたというのがきっかけである点。
北陸の産業の多くが、繊維産地であったことから発展している。例えば、北陸に多くある工作機械メーカーは、織機が技術基盤だし、白山市に本社を置くアイナックス稲本という業務用洗濯機・乾燥機でシェア5割の会社はもともと繊維の染色過程の後に薬品を洗いながす洗濯機を作るメーカーとして創業している。
ハチバンのタイ事業も、繊維産地だったことで、繊維事業を行なうパイサンが福井を訪れたことから始まっているわけだし。
特別、無性に食べたくなるわけでもないけど、帰省したら「8番らーめん」行きたくなってきたな。
どうでもいいけど衆院福井2区選出の国会議員、高木毅さんは、第三次安倍改造内閣で復興大臣として閣僚入りしたときの資産公開で、ハチバン株2000株の保有を申告している。
当時は、2000株保有していると、10000円相当の株主優待お食事券がもらえたので、多分、優待狙いで保有しているし、8番らーめんが好きなんだと思う。
今日の関連株
ハチバン(東証JQS 9950)北陸地方を中心にラーメンチェーンを展開。タイ事業が成長。去年、ベトナムにも進出。
リンガーハット(東証一部 8200)長崎発祥の長崎ちゃんぽんチェーンを展開。ハチバンとの経営統合を模索するも、2016年破談。ハチバンの海外店舗を狙っていたとも言われる。