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【決算ウォッチ】EIZO 2020年3月期

▷【決算ウォッチ】EIZO 2020年3月期

ブログの新シリーズとして「決算ウォッチ」と題して気になった上場企業の決算を簡単にまとめようと思う。第1弾は、5月8日に2020年3月期決算(本決算)を発表したEIZO

 

1.2020年3月期決算概要

 

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売上高764.80億円(前期比+4.8%)営業利益64.41億円(同+19.9%)の増収増益。2021年3月期の業績予想は新型コロナウイルスの影響により未定とした。

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アミューズメント用途の依存度は低下」

2.事業動向

同社は、アミューズメント(パチンコ)用モニターで成長したが、パチンコ産業の縮小と共に同分野の売上高も減少。近年は医療や産業用途向けモニターを強化している。2020年3月期も昨年から不調が続くアミューズメントを補う形で他用途モニターが伸長。特に航空管制や船舶向けのV&S(産業用途)セグメントが好調で、売上高104.03億円と前期比+40.2%となった。医療用では遠隔診断用途の需要有。テレワーク特需もあった模様。

 

3.感想

2021年3月期は業績予想未定であり、先行きが見通しづらい状況ではあるが、高精度モニターを強みに、医療用では国内シェア8割、航空管制用では世界シェア7割、船舶向けなどのニッチな分野でも圧倒的なシェアを持ち、他社の参入を防ぐ「堀」は深い。財務も強固である。決算発表前の3,200円ならそこそこ安い、3,000円を割る水準ならかなり安いってかんじでしょうか。

 

第1四半期決算か、第2四半期決算で業績予想を発表する予定であるが、同社は決算発表で株価が乱高下する傾向(今回も前日比+9.0%と急騰)があるので、次回の決算発表はこれまで以上に注意してウォッチしておきたい。

 

▷今日の関連株

  • EIZO東証一部 6737)PCや遊技機用ディスプレー専業メーカー。医療、産業など特定用途を育成。欧州で高占有