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パチンコ規則特需は来る?

▶パチンコ規則特需は来る?

enterprise-research.hatenablog.com

以前、このブログで、パチンコ機の規則改正による業績への影響について書いた。

 

パチンコ・パチスロ機は警察庁が定めた規則を満たし、検定に合格したものだけを設置することができるが、2018年2月にこの規則が改正され、それ以前の規則に則って設置されているパチンコ・パチスロ機は2021年1月末までしか設置することができなくなった。これに伴い、2021年1月に向けて、新規則機への入れ替えが進み、パチンコ・パチスロ機関連企業の業績は良くなるのではないか、というような内容。

 

基本的にはこの見方は変えていないが、現在行われている10~12月期の決算発表でパチンコ関連企業をみると、予想以上にぱっとしない感じ。

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各社の決算短信のコメント、決算説明会資料を読むと、どうも新規則に準拠したパチンコ・パチスロ機への入れ替えはかなり遅れているようである。パチンコ・パチスロ機メーカー大手のSANKYOの決算説明資料では、移行期間が60%経過した現時点で、パチンコ機で37%、パチスロ機で25%しか入れ替えが進んでいないとしている。

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一方で「規則改正に対応した遊技機の投入が徐々に進んでいる」としたセガサミーホールディングスの決算説明資料では、2020年10月以降一気に旧規則機の撤去が進むというスケジュールを立てている。

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現時点ではあまりぱっとしない決算が多いが、これらの資料、そして「(厳しい状況ながらも)新規則機の導入が活発化し始めている」とするコメントからすると、2020年は徐々に入れ替えが本格化すると考えるのが妥当だろう。パチンコ離れ等で、事業の見通しは良くないが、2020年はパチンコ関連企業に特需の風が吹くのではないか。

▶今日の関連株

  • SANKYO東証一部 6417)パチンコ機製造大手、フィーバー台で成長。パチンコの先行きを案じてか2019年に創業家が株を売却。財務体質優良。
  • 平和東証一部 6412)パチンコ・パチスロ機大手。傘下にゴルフ場大手のPGM。