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逃した魚「創通」

▶逃した魚「創通」

東証ジャスダック上場の「創通」が、バンダイナムコホールディングスに買収された。創通株はこの頃1,800円台で推移していたが、3,100円でのTOB

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自分はだいたいいつも、
・現金/時価総額≧40%
自己資本比率≧60%
・現金/総資産≧30%
・営業CF≧1百万円
・PBR<1.8倍
・PER<25倍
というような条件で「バフェットコード」でスクリーニングをしているが、創通はいつもいつも引っかかるため、買いを検討していたこと多かった。結局、買わなかったので、「逃した魚」の大きさにショックを受けている。

 

創通は、アニメやキャラクターの版権管理を行なっている会社で、管理している版権の中で特に有名なのが『機動戦士ガンダム』シリーズ。今回、創通を買収するバンダイナムコグループサンライズとともに共同で『ガンダム』の権利を保有していて、プラモデルでも、アニメでも、映画でも、どこかに小ちゃく「©️創通・サンライズ」と書かれている。創通の営業利益のほとんどを稼ぐライツ事業は、ほとんどが『ガンダム』関連によるものである。

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「現金の塊みたいな会社。美しいB/S」

版権ビジネスをしているため、資産の内容がとても良く、総資産の約8割が現金。無借金で、営業利益率もなかなか高い。

 


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10日の取引では、買収する側のバンダイナムコホールディングスの株は、買収金額の負担を懸念して売られたみたいだが、無借金で、流動性の高い資産267億円(現金217億、受取手形売掛金20億、投資有価証券28億)を持ち、最終利益で20億円程度稼ぐ会社が350億円で手に入るのであればかなり安い。これまで創通に分配してきた『ガンダム』関連の収益もバンダイナムコHD内部に留めることができるようになるし、良い買収ではないだろうか。

 

 

創通は逃してしまったが、前述のスクリーニング条件でまた良い会社を見つけて、今度はちゃんと獲りたい。

 

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