薬の街
薬の街
富山県は売薬業で有名で、古くから薬に関する産業が栄えた薬都。
今でも富山化学工業のような新薬メーカー、ジェネリック薬のトップメーカー日医工、他にも多数の受託製造メーカーや関連産業が集積している。
「特集 富山売薬が育てた富山のものづくり-近代産業の基盤から先端産業まで-」
『商工とやま』平成20年6月号
富山の売薬業は、現代の富山の様々な産業の基になっているというのがおもしろくて、最初は卒論でこういうのを書こうと思ってた。
イオン系ドラッグストアは各社共同でPBブランド「ハピコム」を製造しているのだけど、実家にハピコムの湿布があった。
(コンビニとかでもPBを実際に作っている企業が気になる)
PB「ハピコム」の湿布を製造していたのは、「大石膏盛堂」
佐賀県鳥栖市が本社というのを見て、「鳥栖市は多分、薬都だな」とピンときた。
大学の投資理論の講義で「ESG投資」のポートフォリオを作ったときに、「地方に本社を置き、地方の経済に貢献する優良企業」をテーマにした。
これがその10社。
そのときに体外検査用医薬品を製造するミズホメディーを組み入れた。
ミズホメディーの本社は同じく佐賀県鳥栖市だったから、鳥栖市は多分「薬の街」だというのが頭の中で繋がった。
実際に、調べてみると佐賀県鳥栖市の周辺はやっぱり薬都。久光製薬も本社は佐賀県鳥栖市。
古くから売薬で有名な地域が日本には4カ所あるらしく、最も有名なのが越州富山(富山県)で、他には和州大和(奈良県)、江州日野(滋賀県)、そして対州田代(佐賀県)
特に対州田代(佐賀県)は「貼り薬」に特化していたことで、「貼り薬の街」になった。
そういえば、ハピコムの湿布も貼り薬だし、久光製薬も「サロンパス」で有名。
こういう風に湿布ひとつ見るだけでも、新たな学びや知識の繋がりが生まれるし、
松村沙友里さんが言っていたように「発見の旅とは、新しい景色を探すことではない。新しい目を持つことなのだ。」(マルセル・プルースト)ということだろう。
(最近、急速に松村沙友里さんの内面の素敵な部分がわかってきて、好きになってきている)
今日の関連株
久光製薬(東証一部 4530)「サロンパス」など貼り薬に強い製薬会社。本社は佐賀県鳥栖市。
日医工(東証一部 4541)富山に本社を置くジェネリック薬のトップメーカー
ダイト(東証一部 4577)医薬品の原薬を製造、他にも受託製造を手掛ける。本社は富山県富山市。
ミズホメディー(東証二部 4595) 体外検査用医薬品を手掛けるメーカー。本社は佐賀県鳥栖市。
富士フイルムHD(東証一部 4901)傘下に製薬会社「富山化学工業」を抱える。
イオン(東証一部 8267)小売大手。傘下にウエルシアHDなどドラッグストアを抱える。