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日本橋室町という街

日本橋室町という街

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先週、友達と日本橋の商業施設「コレド室町テラス」に行ってきた。コレド室町テラスは9月に開業したばかりの商業施設で、中核テナントである日本初上陸の台湾の書籍・雑貨店「誠品生活」が話題になっている。噂にたがわず、「誠品生活」は10万冊超が揃う書籍の豊富さだけでなく、手に取ってみたくなる陳列であったり、見せ方、雰囲気などの面で日本にこれまでなかった書店だった。今回、ヘルマン・ヘッセデミアン』を買ったが、これを読み終えたら一人でもまた行ってみたい。

 

ところで、このコレド室町テラスが入る日本橋室町三井タワーの上層階はオフィスになっているのだが、北陸銀行北海道銀行、そして金沢大学が入居していた。石川県出身の僕たちからすると、すごく不思議だったのだが、後々調べてみると、日本橋室町三井タワーは再開発前に北陸銀行東京支店が建っていた場所だった。おそらく三井不動産日本橋室町三井タワーを開発する際に、北陸銀行は地権者の一社として権利変換し、現在、一部のフロアを所有しているためだろう。

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日本橋室町は、日本銀行が近いことから、北陸銀行のみならず、古くから多くの地方銀行が東京支店を置いているエリアである。

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日本橋室町周辺に東京支店を置く地銀は多い」

 

バブル崩壊やその後の不良債権処理に苦しむ時代には銀行だけでなく、日本橋の活気までもなくなった時期もあったようだが、三井不動産のお膝元として、近年、目まぐるしく再開発が続いている。日本橋(橋)の上に架かる首都高速道路の地下化が予定されていたり、三井不動産野村不動産の再開発案件が国家戦略特区に指定されたりと日本橋の魅力はこれからも益々高まっていきそうだ。そのとき地銀が果たす役割も小さくないのかもしれない。

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