軽減税率
▶軽減税率
明日から10月になるが、やはり何といっても一番大きな変化は消費税が10%になることだろう。そして初めて軽減税率が導入される。なかなか厳密に2つの税率を運用するのは難しく、コンビニのイートインコーナーで食べる場合は正確には10%だが、店員に申告しなければ8%で食べられるというザルっぷり。
線引きも難しい。一般的に「栄養ドリンク」と言われるものでもエナジードリンク系の「オロナミンC」「モンスター」「レッドブル」などは軽減税率適用の8%、一方で医薬部外品である「リポビタンD」「エスカップ」などは10%。そして新聞。定期購読している新聞は「民主主義社会を守るために不可欠」ということで軽減税率適用の8%だが、駅で買う新聞や電子版には適用されず10%となる。わかりにくい。2つの税率に対応するためのレジ対応、会計システムの更新など、様々な社会コストや経済効率も考えれば、消費税10%の段階で軽減税率が必要なのか甚だ疑問だ。
というように、まあ問題だらけだが、消費増税に合わせた、政府財源によるキャッシュレス決済利用者へのポイント還元では、フランチャイズチェーン店舗は2%還元の対象であり、9割以上がフランチャイズ店であるコンビニが恩恵を受ける。一方で競合する外食チェーンの多くはコンビニに比べフランチャイズ店の比率が低く、制度への参加を見送っているため、相対的にコンビニの価格競争力が増す。
消費増税を前に売られた小売株もあったが、コンビニなど個別に探せば、買える株も結構ありそう。
▶今日の関連株
- セブン&アイ・ホールディングス(東証一部 3382)セブンペイでやらかしたものの、コンビニ売上は好調。中食を強化。