セリア・ロイル
▶セリア・ロイル
僕は普段、コンビニでアイスを買うことがほとんどないけど、数日前に友達が家に来たときに、友達の分も合わせてコンビニでアイスを買った。
その時買ったのがこれ。
クッキーとかナッツのザクザク食感が良いし、美味しかった。これだったらたまにコンビニでアイス買ってもいいかなあ。
毎度のことだけど、気になるのがメーカー。
裏返すと製造者は「株式会社セリア・ロイル」
自分は普通の人よりかは企業に詳しいつもりだけど、この企業は知らなかった。一方でアイスに詳しい友達は当然のように知っていたから、より多くの企業を知るためにはもっと視野や活動範囲を広げなきゃいけないなと思った。
このセリア・ロイルは調べるともともとはファミレス「ロイヤルホスト」を運営するロイヤルホールディングスの食品事業子会社だったらしい。
かつての社名は「ロイヤル食品」で、2006年までロイヤルHDの100%子会社でロイヤルホスト向けのアイスを作っていたが、ロイヤルホスト向けの売上比率が10%以下に低下したのに伴い、経営の自由度を高めるため、2015年に独立した。
ロイヤルホストは日本のファミレス界のパイオニア的存在なのだけど、その歴史を見ると、
戦後、米軍基地内でのベーカリー工場の経営など、米軍関係の取引をしていた江頭匡一が、米軍占領の終わりを見据えて、1953年に開いたフランス料理店が始まりで、当初からセントラルキッチン(集中調理工場)で食材を調理し、それを各店舗に配送して、仕上げだけを各店舗で行う方式をいち早く導入していた。
セリア・ロイル(旧‐ロイヤル食品)もおそらく、各店舗で提供するアイスクリームをセントラルキッチン方式で製造していた工場だったのではないかと思う。
飲食業界は、セントラルキッチン方式を導入したことで、画一的な味を多くの店舗で提供できるようになり、現在のように飲食業が産業化することができた。
調べてみると、コンビニで何気なく買ったアイスからもそういうことが学べるわけで、やっぱりもっと視野とか活動範囲を広げなきゃなと思った。
▶今日の関連株
- ロイヤルホールディングス(東証一部 8179)日本のファミレスの嚆矢「ロイヤルホスト」や天丼屋「てんや」を展開。空港内食堂や機内食、ホテル事業も行う。