『ドラえもん』『ちびまる子ちゃん』にCMを流す会社
▶『ドラえもん』『ちびまる子ちゃん』にCMを流す会社
僕は小さい頃からドラえもんがすごく好きで、小学生の頃は、自由帳にドラえもんのひみつ道具の絵とか使い方を書いて図鑑みたいなの作ったり、『ぼくドラえもん』という月刊誌も購読していた。
今でも金曜日19時からテレ朝でやってる『ドラえもん』をよく観るんだけど、毎週、準大手ゼネコンの戸田建設が途中で流れる。
金曜日19時に『ドラえもん』を観ている視聴者層というのは、基本的には小学生くらいの子供たち。
この時間帯に、それも直接、一般消費者とは接点のない建設会社がCMを流すというのはどういうことなんだろうと思って、戸田建設のホームページを見てみた。
すると、このCMは戸田建設が2021年に創業140周年を記念して流していて、これまでの建設会社の枠にとらわれない戸田建設の姿を、多くの子供達が観ている『ドラえもん』の時間に流すことで、建設業界に夢や希望を持ってもらいたいということらしい。
建設業界はこれまで3K(汚い、きつい、危険)というイメージがあり、建設業界を志望する若者も少なくなったことで、労働力不足が深刻になっている。
その現状をどうにかしなければいけないという考えからのものなのだろう。
志が高いし、わかりやすくて良いCMだなあと思う。
似たように子供向けのアニメ番組にCMを打っている例で、逆に意図がよくわからないのが、半導体シリコンウエハのSUMCO。
SUMCOは半導体を作るときの材料となるシリコンウエハで信越化学工業に次ぐ世界第2位の会社。
半導体関連産業は短期で好不況を繰り返すが、ここ数年は業績が好調だったことで、フジテレビ日曜18時からの『ちびまる子ちゃん』にCMを流すようになった。
良いCMだとは思うし、SUMCOも戸田建設のような意図でCMを流していると言えなくもないんだけど、子供にはわかりづらいだろうなあ。
まあ、こういう一般消費者と直接、接点がない企業がCM流しているの見ると、業績が良いんだろうなあってわかる、実際、両社とも足元の業績はすごく良い。
CM観てるだけでも、業界の好不況、会社の狙いとか、上手い下手が表れていて、おもしろいよね。僕はやっぱりBtoB企業のものが好き。