ラピスラズリの青

主に自分の好きなものや興味のあることと企業をからめて

光り物

▶光り物

「光り物」とは、寿司屋の専門用語でコハダ、アジ、サバ、イワシなど背が青く、腹の部分が白く光る魚のことを言う。しかし、株式市場では「光り物」とは光通信の投資先のことを指す言葉だ。度々、このブログに書いている携帯電話販売代理店の光通信だが、最近は以前にも増して頻繁に株の売買を行なっている。上場企業の株を5%を超えて保有した際に提出しなければならない大量保有報告書を今年の年初から55件提出している。金融業を除けば光通信より大量保有報告書を多く提出している企業はなく、提出数は圧倒的な多さ。

 

キャッシュフロー計算書からわかる、投資有価証券の取得・売却額を見ても、最近は四半期で差し引き100億円以上の投資有価証券を買っている。

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 以下が主要な投資先。

<30.00%~>

  • プレミアムウォーターホールディングス 74.8% 連結子会社
  • NFCホールディングス 72.89% 連結子会社
  • エフティグループ 42.96% 連結子会社
  • INEST 37.87% 持分法適用会社
  • ベルパーク 32.29% 持分法適用会社

<20.00~29.99%>

  • 中野冷機 28.79% 持分法適用会社
  • ベネフィットジャパン 26.47%
  • ティーガイア 24.11% 持分法適用会社
  • エムティーアイ 23.72% 持分法適用会社
  • フォーバル 21.5% 持分法適用会社
  • 特殊電極 21.32%

<15.00~19.99%>

  • 東邦システムサイエンス 18.75%
  • イーレックス 16.56%
  • サンセイ 16.47%

<10.00~14.99%>

<5.00~9.99%>

  • おそらく80~100社くらい。書ききれない。

 

聞いたことがない企業が多いかもしれないが、どれも事業が安定していて財務が良く、株主還元の余地が大きい企業ばかりだ。そういう企業の株をどんどん買い増してくる。そして一度、大量保有報告書を提出すると簡単には手放さない。一見、光通信の事業となんの関係もない業務用冷蔵庫の中野冷機を去年の秋口から28%まで買い増し、持分法適用会社とするなど、経営陣からすると動きが読みにくい「こわい株主」だ。しかし投資家からすると、光通信の投資先にくっつくコバンザメ投資法はわりと勝率が高い気がするし、常日頃から投資先には目を光らせておきたい。

▶今日の関連株

  • 光通信東証一部 9435)今や日本最大のバリュー投資家とも言える存在。中小型で好財務・安定している企業の株を好んで買う。
  • オリジナル設計東証二部 4642)僕の主力株の一つ。光通信が6.62%を保有している。