株主総会の黒子
▷株主総会の黒子
基本的には、定時株主総会は事業年度終了後3か月以内に召集される。そのため多くの企業が決算期を3月末にしている日本では、その3か月後となる6月末にかけて毎年、各社の株主総会シーズンとなる。この時期、企業は株主総会に向けて、株主総会で使うプレゼンテーション資料や、株主のもとに送る株主総会招集通知などを作成することになるのだが、そうしたところで黒子のように活躍しているのがIR支援業務を行う東証一部上場のプロネクサスである。
プロネクサスは1930年に株券を専門に印刷する印刷会社「亜細亜証券印刷」として創業。株券印刷の傍ら、1970年代からは上場企業のIR支援を始め、株券の電子化(2009年完全電子化)の進展にともない、企業の決算資料や株主総会関連資料の作成・コンサルティングに事業を転換してきた会社だ。今では全上場企業の約60%から有価証券報告書・株主総会招集通知の作成を受託するなど、なくてはならない存在だ。
決算資料、株主関連書類の作成・コンサルティングだけでなく、企業のIRウェブサイトの作成、英文財務開示資料の翻訳なども手掛けている。
ちなみに全上場企業の数十年分の有価証券報告書、決算短信を保有しているため、財務情報データベース事業も展開していて、このブログで企業業績のグラフなどを作る時に、情報源として使っているのがプロネクサスの決算資料データベース「eol」、お世話になってます。