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【決算ウォッチ】セコム上信越 2020年3月期

▷【決算ウォッチ】セコム上信越 2020年3月期

「決算ウォッチ」第2弾は5月11日に2020年3月期決算(本決算)を発表したセコム上信越

 

1.2020年3月期決算概要

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売上高243.60億(前年同期比+0.8%)、営業利益44.62億円(同▲0.5%)の増収減益。2021年3月期の業績予想は売上高246.59億円(前年同期比+1.2%)、営業利益43.57億円(同▲2.4%)と増収減益の予想。最終利益では+6.3%の増益予想。

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2.事業動向

決算短信新型コロナウイルスの影響に関する記述はなく、やはり事業環境は極めて安定しているよう。

 

3.感想

同じく警備業界のALSOKは、イベントの中止や休業となる店舗企業の警備契約解約などでマイナス面があるとしつつも、休業や在宅勤務で無人となる店舗・事業所の増加、休校による留守番する子供の増加、治安の悪化などがビジネスチャンスとなるとしている。これはセコム上信越にとっても同じことが言える。またセコム上信越の事業範囲である上信越地域は新型コロナウイルスの特別警戒都道府県に指定されていないため、イベント再開や商業施設の営業再開が東京などに比べて相対的に早い可能性がある。

 

業績見通しも悪くなく、豊富なネットキャッシュを持ち、親会社セコムとの親子上場解消思惑もある。株価3,300円台でPER14倍、PBR1倍割れ。決算発表後は少し値下がりしたが、今期、安心して持てる数少ない株の一つだろう。

 

▷今日の関連株

  • セコム上信越東証二部 4342)セコムの地域事業子会社。新潟、群馬、長野でセンサー警備を軸にセキュリティ事業を展開。
  • セコム東証一部 9735)警備業首位。センサー付きシステム警備(機械警備)が中心。防災、医療、損保へ展開。海外強化