無風の中野冷機
▷無風の中野冷機
優良企業であろうが、なんでもかんでも投げ売られる、叩き売られる相場の中で、年初から我関せずと言わんばかり、全く無風状態の企業がある。それが東証JQS上場の中野冷機。2019年大納会の12月30日終値が7,060円、2020年大発会の1月6日の終値が7,040円。そして今日3月16日の終値が6,960円。つまり年初来でたったの1.4%安(日経平均株価は-28.1%、TOPIXも-28.1%)
なぜ中野冷機は荒れ相場の中で無風状態なのか。調べてみると、光通信が断続的に中野冷機株を買い増し続けているからのようだ。
光通信は2018年9月に中野冷機株を5%保有し始めて以降、徐々に買い進め、現在では中野冷機の発行済み株式数の29.81%も保有している。先日2月20日にも大量保有報告書を提出しているが、これによると、2019年12月27日から2020年2月20日の間も6,990円~7,000円で中野冷機株を買い続けている。おそらく今月も7,000円くらいで買い続けているのではないだろうか。
光通信はおそらく目下も買い増しているのだろうけれど、一体、中野冷機をどうしたいのだろうか。株式値上がり益や配当金を目的にしているのだろうとは思うが、ここまでの量を買っていると市場内で売却することはできないし、中野冷機経営陣にMBOさせるとか、中野冷機に大規模な自社株買いをさせるとか、競合他社に売り飛ばすとか、そういう出口戦略を描いているんでしょうか。なんか光通信が大きく動く展開があるでしょうね。