ラピスラズリの青

主に自分の好きなものや興味のあることと企業をからめて

加賀温泉郷

加賀温泉

寒い日が続いている。シャワーするには寒すぎるが、一人暮らしでお湯を張るのはもったいないし、結局、シャワーすることになる。正月はどこか鄙びた温泉でゆっくりと足を伸ばしてお湯に浸かりたい気分。幸い、年末年始に帰省する石川県にはいくつも温泉がある。とりわけ小松市から加賀市にかけては、粟津温泉片山津温泉山中温泉山代温泉と4つの名湯があり、この4つは「加賀温泉郷」として知られている。「関西の奥座敷」と呼ばれ、高度成長期からバブル期にかけては、関西圏の企業の社員旅行先として賑わったようなところだ。

 

だが、バブル崩壊以降の企業の費用節減や、従業員の価値観の変化により、社員旅行を実施する企業は減ってきている。社員旅行の典型的な目的地だった温泉地は加賀温泉郷に限らず、全国的に厳しい経営状況のようだ。片山津温泉の多くの旅館・ホテルは、社員旅行などの団体旅行から個人旅行への顧客層の変化に対応することができず、多くが破綻、廃業している。現存している主要な旅館・ホテルは『片山津温泉観光協会』によると11か所あるようだが、その半分以上が湯快リゾート大江戸温泉物語など経営不振の旅館を再生させ成長してきた企業や、リサ・パートナーズなど再生ファンドの資本のもとで再出発しているものである。

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2022年末に北陸新幹線金沢駅から敦賀駅まで延伸され、加賀温泉駅が設置される予定になっているため、首都圏の旅客は増えるだろう。しかし首都圏からアクセスできる温泉地の中で選ばれるためには、その温泉地にしかない価値を提供できるかどうかにかかっている。

 

個人的には、ちょっとクラスの高い日帰りできる温泉リゾートみたいなのが増えるといいなあと思う。

 

▶今日の関連株

もっと温泉関連株あるといいのにね。