ラピスラズリの青

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ソラシドエア

▶ソラシドエア

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先週、テレビ東京の『日向坂で会いましょう』を観て『シーガイアと日向坂46』というブログを書いたが、今週の放送は先週に引き続き、宮崎県での放送開始を祝しての「日向坂野球部宮崎キャンプ」回だった。今週は宮崎市フェニックス自然動物園大喜利、とんかつ志乃の前でのとんかつを賭けたクイズなど、やはり見どころが多く安定のおもしろさだった。

 

番組の余韻の中で目を凝らして、最後に流れるエンドロールを見ると、撮影協力には「Solaseed Air」の文字が。おそらく日向坂46のメンバーはソラシドエアの羽田‐宮崎便を使って現地入りしたからだろう。

 

調べてみると同航路は現在1日につき、日本航空6往復、全日空5往復、ソラシドエア7往復が運航していて、ソラシドエアが最も多くの便数を保有している。しかし、これは1990年以前では考えられない状況なのだ。なぜなら日本の航空業界は、長らく運輸省(現‐国土交通省)の政策により新規参入が規制され、1998年までは国際線・国内線ともに日本航空JAL)と全日本空輸ANA)、日本エアシステムJAS、経営難で後に日本航空経営統合)の3社が担う、寡占業界だったためだ。

 

そのような参入規制が緩和されたのが1997年で、これを受け、1998年に羽田‐福岡線にスカイマークエアラインズ、羽田‐新千歳線には北海道国際航空が新規参入した。1997年に福岡県で設立されたソラシドエア(当時の社名はパンアジア航空)も当初は羽田‐福岡線での新規参入を狙っていたが、同じく格安料金を売り物にするスカイマークが同航路に先に就航したため、羽田‐宮崎線に狙いを移した。そうした経緯で現在は宮崎県に本社を置き、羽田と九州の各空港、九州の各空港と沖縄を主に運航している。

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ソラシドの経営状況はというと、2002年に羽田‐宮崎線の運航を始めてすぐは欠航や遅延の多さが敬遠されたことで赤字が続き、2004年には政府系の産業再生機構の傘下での経営再建を経ているが、路線網を拡充したことでコスト削減が可能になり現在は安定的に収益を上げている。

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この3週に渡る放送で、シーガイアやサンビーチ一ッ葉、とんかつ志乃など日向坂の聖地が次々と生まれているし、ファンとしてはそのうち一度宮崎県に行かないといけないと感じている。そのときに一番現実的な交通手段はやはり空路であり、日本航空全日空より安いソラシドエアに乗ることになるんだろうなあ。

 

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