ラピスラズリの青

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治水

▶治水

水が得られる土地の近くで暮らしてきた人間の歴史は治水の歴史でもある。エジプト文明メソポタミア文明インダス文明黄河文明の世界四大文明の歴史をみると、やはり治水事業というのは、かつては最も重要な政策の一つだったことは間違いない。

 

翻って、近年、日本では「公共事業」というと無駄遣いだとかそういう良くないイメージがついていて、厳しい財政状況もあり、公共事業費を削減する動きがある。何十年に一度、百年に一度に備えたダムや堤防は、問題なく台風や大雨が通り過ぎれば感謝されないし、重要性も理解されにくいけど、こういうインフラの費用は削っちゃいかんなと昨日、今日の嵐の中で感じた。こう感じた国民は多いのではないかと思うし、今は日銀が大規模な金融緩和を続けていて、国債金利も低く推移している。消費増税後の景気対策としても、公共事業の拡大が受け入れられやすい環境が整っている。

 

予算が付いてもすぐには効果は出ないが、例えば、今回話題になった61年前の狩野川台風を契機に14年の歳月と700億円をかけて狩野川放水路が作られ、今回の台風19号の被害を抑えた。このようにすぐに効果が出るものではないけれど、毎回、教訓を得て、次はより被害を抑える。その次はさらに被害を抑えるというのが治水事業だと思う。

 

今週末は、治水について少し詳しくなった週末だった。週明けは建設株が買われるのだろうか。

 

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