ラピスラズリの青

主に自分の好きなものや興味のあることと企業をからめて

宮崎県のチキン南蛮

▶宮崎県のチキン南蛮

友達が宮崎県に何年か行くらしい。宮崎県と聞いてもあまり頭に思い浮かぶものはなかったから、宮崎県の名物について調べてみた。農作物では、温暖な気候を活かし、きゅうり(全国1位)、ピーマン(全国2位)などの高温を好む野菜の生産が盛んで、日照量が多い地域で育てられる、きんかん(全国1位)、日向夏(全国1位)、マンゴー(全国2位)などの果物も多く作られている。

 

そしてチキン南蛮が有名。チキン南蛮は宮崎県延岡市の発祥で、そこから全国に広まったらしい。そして、理由もなく宮崎県でチキン南蛮という料理が生まれた訳ではなく、宮崎県がブロイラーの生産で全国1位であることとも無関係ではないだろう。宮崎県のチキン南蛮に限らず、九州全域で養鶏が盛んなことから、九州には実に様々な鶏肉料理がある。福岡の水炊き、かしわ飯、焼き鳥、大分のとり天、鹿児島の鶏飯。唐揚げで有名な中津市も九州は大分県だ。

 

そういった、美味しい鶏料理がたくさんあり、一大産地で鶏肉も入手しやすいからだろうが、鶏肉の年間支出金額も全国トップ10のうち7つが九州の都市である。

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宮崎県の企業ではないが、「九州」「鶏」関連株というと東証ジャスダック上場のアクシーズだろう。鹿児島県鹿児島市に本社を置く、鶏肉の大手で、主に日本国内の「ケンタッキー・フライド・チキン」を展開する日本KFCホールディングスに鶏肉を供給している。実は、僕の「買いたい株」リストに常にこのアクシーズがある。

 

注目したいのが、近年は売上高を安定的に伸ばしているだけでなく、肥育部門(鶏を育てる)、加工部門(鶏を肉に加工)に積極的に投資してきた結果、効率的に鶏肉を生産できるようになった点。2015年頃から原価率、販管費ともに大きく低下、2009年は2.9%、2010年は3.0%だった営業利益率は直近3期平均で14.5%と高収益に生まれ変わっている。

 

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「2015年頃から原価率、販管費率ともに低下傾向」

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しかも、ほぼ無借金で、自己資本比率は84.1%と高く、全く文句のつけようがない財務体質だ。3期平均ROEは17.5%もあるし、投資効率も高い。投資指標的にも、今日の終値でPER8.04倍、PBR0.91倍、配当利回りは3.47%と、どうしてこんな優良企業がこの程度の株価で放置されているのだろうと思ってしまう水準だ。当然、アクシーズ株は「買い」だと思っている。

 

昨日のブログでも「買い」「買い」と書いているけど、最近は本当に買いたい株がたくさんあって困る。悩んでいるうちにスルスル上がっていくことも多いし、つらい。

 

話を元に戻すと、まあその宮崎に行く友達には、ぜひ九州各地の鶏料理を実食リサーチしてきてほしいすね。

 

▶今日の関連株

  • アクシーズ東証JQS 1381)鹿児島に本社を置く、鶏肉生産の大手。KFC向けと食肉卸向けに鶏肉を供給。2018年に日本ハムと提携。