ウォーターフロント(死語)
▶ウォーターフロント(死語)
今日は朝からかなり長い距離をお散歩していた。テーマは「ウォーターフロント」。午前中は天気が良かったので、品川駅から田町駅まで歩いていき、芝浦からレインボーブリッジの歩道を渡り、台場→有明→豊洲→晴海→勝どき→築地→銀座→有楽町というコース。有楽町からは電車に乗って、家に帰ってきた。
バブル期に開発が進み、持て囃されたウォーターフロント地区だが、今は東京オリンピックに向けた関連施設の建設、築地市場の豊洲移転、タワーマンションの建設によってまた活気が出てきている。オリンピック会場へアクセスするための新しい道路や地下鉄延伸の計画もあるから、利便性も高まり、商業施設なども増えているからこれからも魅力が高まっていく街だと思う。
バブル相場では、そのようなエリアに土地を持つ企業が「ウォーターフロント銘柄」として、相場をリードした。典型的なのが重工メーカーのIHI。IHIはかつて石川島播磨重工業という社名で、豊洲に造船工場を構え、事業を行なっていた。当時より保有している不動産は少なくなったものの、現在でもIHIは豊洲を中心に時価評価で2,858億円(含み益1,894億円)の不動産を保有している。造船事業のドックがあった東京第1工場は、現在では三井不動産の商業施設「アーバンドックららぽーと豊洲」となっているし、周辺のオフィスビルや高層マンションも三井不動産と共同で開発している。
(IHIは三井系企業であるため、IHIが豊洲に保有していた土地の開発には三井不動産が深く関わってきた。そのため、三井不動産も豊洲にいくつもオフィスを保有している。)
12番の土地を持つ巴コーポレーション(証券コード1921)もウォータフロント関連株。体育館など大空間構造建築が得意な建設会社だが、不動産事業が安定収益源。子会社が、近くの勝どきにも広大な不動産を持っている。
まあこれら「ウォーターフロント関連株」が再び注目される日が来るかどうかはわからないが、最近は不動産含み益が大きいユニゾホールディングスが敵対的買収にさらされたりと、不動産関連株に注目が集まり始めている。自社の持つ不動産を上手く活かせず、低い株価のままだと投資家に狙われてもおかしくない企業ばからだから、注視していきたいと思っている。そして散歩をしていて気づく街の変化などが案外、投資のヒントになったりする。また定期的に都内のいろんなところを散歩していきたい。