「情報・通信」の食わず嫌い
▶「情報・通信」の食わず嫌い
中学2年生から10年ほど株をやっているが、やはり得意なセクターというのはある。東京証券取引所は33の業種分類を設けているが、その分類でいうと「化学」「機械」「電気機器」あたりが得意。逆に苦手なのは「情報・通信」。事業内容を理解するのが難しく、市場の変化も早いためだ。
というわけで、苦手意識があり「情報・通信」は避けてきたどころか調べてもいなかったのだが、最近よくよく調べてみると「情報・通信」に分類される企業の中でも、システム開発(SI)やソフトウェア開発を行なっている企業はバリュー投資に向いているものが意外に多いことに気づいた。
システム開発やソフトウェア開発というと、大手ではマイクロソフトやNTTデータ、富士通、NECなどが有名だが、他にも東証には大小300社近いSIやソフトウェア開発業者が上場している。
それらは僕が敬遠してきた理由でもあるが、事業内容が理解しにくく、BtoBで知名度も低いため、割安であったとしても投資家の「買い」の対象になりにくい。
一方で、設備投資がそれほど必要ではないため、財務体質が強固な企業が多く、一度システムを顧客に納入すると保守業務などで継続的に稼げる安定したビジネスモデルであることも投資先として良い。
日本一のバリュー投資家とも言える携帯電話販売代理店大手の「光通信」も数多くのSI・ソフトウェア開発企業を買っている。
旭情報サービスあたりは割安な上に、配当利回りも高くて魅力的に見える。エックスネットもビジネスモデルが気になる。全体的にROEも高いし。
食わず嫌いしていて知らなかったが、良い業界を見つけてしまった。
なんでも苦手だと思って食わず嫌いするのは良くないってことですかね。
(食わず嫌いといえば、去年、函館で苦手なイクラを数年ぶりに食べたらめちゃくちゃ美味しかった)