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安さという価値

▶安さという価値

最近、友達に「ケチ」だと言われてしまったが、ツイッターで著名な投資家の様子を見ていても投資をやっている人はだいたいケチ。特にバリュー投資家(業績や財務の状況に対して割安な株に投資する投資家)には異常にケチが多い。

 

投資家にとってのお金はいわば商売道具であって、プロ野球選手にとってのバットやグローブ、ピアニストにとってのピアノ、トラック運転手にとってのトラックと言ったところ。だから浪費せずに価値があるものだけに出費するんだと思う。感情やイメージを排した、合理性に基づく意思決定を日々繰り返していることも影響していると思う。

 

そんな「ケチ」な僕が最近、安さに感心したのがドラッグストアのゲンキー、そして作業服専門店のワークマン。

 

ゲンキーは以前、書いたように食料品や生鮮食品、弁当など日用品以外の商品が異常に安い。

 

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ワークマンは建設労働者が使うような作業服の専門店なのだが、建設労働者向けに作った防水防寒の作業服が2015年頃から口コミで評価が広がり、バイクライダーや釣り人、アウトドア用途に使われるようになった。最近はそういったカジュアルウエアを専門に扱う「ワークマンPlus」というブランドを新設し、建設関係者以外にも入りやすい小型店を増やしている。

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「作業服」

 

スノーピークやTHE NORTH FACEなどの有名なアウトドアブランドでアウトドアウエアを揃えると上下で数万円は必要なところだが、簡単な山を登る程度であれば、ワークマンで上下5,000円に収まる。近年、アウトドア人気が高まっている中で、入門者が試しに買ってみるにはちょうど良い安さに思える。

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「ワークマンPlus」を訪れて、安さ、品質、客層を見て、これは伸びると実感したのは時すでに遅し。現在、ワークマン株はPER40倍が付いている。

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やはり「安さ」というのは計量的に比較できる価値であり、わかりやすい。何十年もデフレが続いてきて(ようやくデフレではない状況になりつつあるが)、やはり家計にも企業にもデフレマインドが染み付いている状況で、ゲンキーワークマンはこれからも強そうだ。

 

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