ラピスラズリの青

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乃木坂文庫

▶乃木坂文庫

文庫本の表紙・裏表紙・栞に乃木坂のメンバーの写真を載せた「乃木坂文庫」という光文社の企画が上手くいっているらしい。

www.oricon.co.jp

 

斉藤優里さんが表紙なら僕も買ってしまうところだが、卒業してキャンペーンには参加していないので買っていない。

 

僕はかつてAKB48にはまっていた時代もあったが、そのときもAKBでも似たような企画があった。AKBの文庫は、太宰治夏目漱石といった文豪の代表作1作につき1人のメンバーを表紙に載せたものだった。太宰治は1948年、夏目漱石は1916年に亡くなっている。著作者の死後、50年(現在は70年)が経つと著作権が切れるため、自由に各出版社が出版することができ、印税を払う必要もない。

 

つまり低コストで製作でき利益率が高い一方で、各社が同じ中身で出版しているため、中身以外で差別化する必要がある。そこでAKBを表紙に使って販売するという戦略に出たわけだ。

 

「乃木坂文庫」では著作権切れ作品ではなく、1年前から10年前頃に発表された作品がほとんどなので少し違う。が、キャンペーン費用を光文社側が負担しているだろうから著者の取り分は低めなはずで、ビジネス的にはほとんど同じだろう。

 

 

 

 

出版取次首位の日本出版販売の調査では、「乃木坂文庫」のキャンペーンがスタートした7月1日が含まれる週の文庫本売上ランキングで5冊がランクイン。基本的に新作の文庫本以外で30位にランクインすることはほぼないので「乃木坂効果」が顕著に現れている。

 

7月1日~7月7日

7月8日〜7月14日

 

あと、ランキングを見て思ったのは、齋藤飛鳥さん、白石麻衣さん、生田絵梨花さん、与田祐希さんという順でランクインしているのはグループ内の人気からいうと順当。しかし、堀未央奈さんや山下美月さん、松村沙友理さんが圏外で、高山一実さんが30位にランクインしているのはやっぱり高山さんのファンは文化的というか、読書が身近な方が多いのかなあと思う結果。

 

今回の「乃木坂文庫」では光文社側がメンバーにそれぞれ1冊ずつ割り当てたのだろうけど、読書家の齋藤飛鳥さん、鈴木絢音さん、『トラペジウム』を書した高山一実さんのおすすめの本を企画販売したら売れそう。

 

「ミュージックやファッションとか 映画や小説とか お気に入りのもの手にすれば 時間を共有できるんだ」(17thシングル『インフルエンサー』の歌詞)

というのがファンの心情というものだと思うので。

 

トラペジウム

トラペジウム

 

 

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