不況に強い映画館
▶不況に強い映画館
先週末に友達と、公開中の映画『Documentary of 乃木坂46』を観てきた。わりと映画はよく観るけどそれはBS放送とかでやってる映画を家で観るかんじ。久しぶりに映画館で観て、ポップコーン食べながら大スクリーンで観るのも悪くないなと思った。
映画館というのは、家から近く、家族連れでも行けて、天候も関係なく、しかも1人2,000円+飲食代程度と安上がりな休日のレジャーだから不況に強い。10月に消費増税を控え、既に景気の方向感としては悪化する方向に向かっている中で、注目が集まる業界かもしれない。
というわけで調べてみると、意外と映画館をやっている上場企業というのは多い。全部で11社。(イオン傘下のイオンエンターテイメント〈イオンシネマ〉、ローソン傘下のユナイテッド・シネマなどもある)
この中で全国展開しているのが、東宝、松竹、東映で、この3社は映画館の運営だけでなく、映画の制作でも大手である。
映画館関連株11社の多くは不動産事業が安定収益源であることも見逃せない。
全体的に不動産事業に頼っている企業が多いが、東京楽天地とか東京テアトルは、不動産会社とおもった方がいいレベル。
そういえば日本テレビの『月曜から夜更かし』で個人投資家・桐谷広人さんに密着する回が何回か放送されてきたが、桐谷さんはいつも株主優待券を使うために映画をたくさん観ていらっしゃる。それはそれだけ映画館関連株が多くて、それらの企業が株主優待を実施しているということだろう。
優待で映画が観られるし、不況に強く、不動産事業という安定収益源がある、そしてビジネスモデルがわかりやすい映画館運営会社。ゆったりのんびり投資する対象として向いていそう。
▶今日の関連株
- 東宝(東証一部)映画配給、興行収入で日本トップ。都心に優良不動産を多数保有している。
- 松竹(東証一部 9601)歌舞伎興行から映画に展開。映画興行中堅。不動産事業が安定収益源。
- 東映(東証一部 9605)映画制作、映画興行中堅。アニメや戦隊ものに強い。テレビ朝日と親密。
- 東急レクリエーション(東証二部 9631)東急系映画館「109シネマズ」運営会社。不動産賃貸が安定収益。
- スバル興業(東証一部 9632)東宝系の道路メンテナンス会社。映画館運営で創業したが、今年10月に有楽町の映画館を閉館し、映画館運営から撤退予定。
- 東京テアトル(東証一部 9633)東京・大阪で映画館を運営する。不動産事業が安定収益源。
- 東京楽天地(東証一部 8842)阪急阪神東宝グループ。映画興行の老舗。錦糸町での不動産賃貸が安定収益源。