あきたこまち
▶あきたこまち
昨日、鈴木絢音ちゃんが、応援大使を務める秋田県大潟村についてブログを書いていた。
絢音ちゃんは大潟村にふるさと納税をして、その返礼品としてあきたこまちが届いたらしい。
秋田県って、やっぱりあきたこまちが有名で、米どころというイメージが強いけれど、「他になにか産業あったっけ?」と思って調べてみた。
秋田県に本社を置く上場企業は、地方銀行の秋田銀行、イオン系スーパーのマックスバリュ東北、秋田大学からのバイオベンチャーUMNファーマ、半導体検査装置のインスペックの4社。
全国的に見ても4社というのは少なく、そのうち地銀や中央資本であるイオン系スーパーは秋田県特有の企業とは言えず、残りの2社も規模が小さいベンチャーだから、秋田県は日本の中でも産業基盤が弱く、特に製造業が弱い地域だということがわかる。
まあ製造業が弱いといっても全くないわけではなく、秋田県にはいくつかの製造業の工場などが進出していて、特に絶大な影響力がある製造業企業が大手電子部品メーカーのTDK。
TDKは東京で創業した企業であるが、創業者の齋藤憲三氏が秋田県にかほ市出身である縁から、1938年に実家の齋藤家の米蔵を改造して工場を作ったのがきっかけで、今でも国内生産拠点20か所のうち、7か所が秋田県に立地している。
電子部品は市況の影響を大きく受けるため、立地している自治体でもTDKの動向が大きく経済を左右し、「TDKがくしゃみをすると、立地している地域は風邪をひく」とか言われたりする。民主党政権時代の円高のときはTDKも立地自治体もやばかったらしい。
まあ産業基盤が弱い秋田県だけど、秋田空港や秋田新幹線、高速道路も整い、鉱業に強い秋田大学や、語学に定評のある国際教養大学など、産業発展のための資源は少なくないように思うから、うまく企業や工場を誘致すれば秋田経済を強くできる余地はあるかもしれない。
秋田県にも絢音ちゃんの頑張りに負けないように頑張ってほしいですね。