星製薬
ジントニックのようなカクテルを作る時の、割り材に使われるトニックウォーター。
ブラックライトを当てると光る。
トニックウォーターはブラックライトを当てると光るときいて…確かに蛍光している… pic.twitter.com/B46ISyjCFl
— A.Takumi🍉 (@takumi0847japex) 2019年1月27日
トニックウォーターの中には「キネ」という成分が入っていて、これが光るらしい。
星製薬
この「キネ」という成分を抽出すると「キニーネ」というマラリアの特効薬が作れる。
戦前の日本で「キニーネ」を独占的に製造していたのが、星製薬
星製薬は、現在では、不動産会社テーオーシーの子会社で、年間販売額2億円程度のちっちゃな企業だけど、歴史があるすごい企業。
1911年に星一によって設立され、「キニーネ」「モルヒネ」「コカイン」などの製造に、国内の製薬会社の中でいち早く製造に成功し、大正期には、三共(現‐第一三共)と並ぶ日本一の製薬会社にまで上り詰めた。
戦後は、星製薬は、GHQに建物を接収されたり、医薬品製造を禁止されたことで、経営が傾き、また1951年に創業者の星一が死去したことで、大谷米太郎の大谷財閥の傘下に入ることになる。
大谷米太郎が、1967年に、星製薬五反田工場跡地に「東京卸売センター」を建設し、これが現在のテーオーシーになる。テーオーシーの傘下に星製薬があるのはこのため。
五反田駅から第二京浜を10分ほど歩いていくと、このテーオーシーがある。
テーオーシー pic.twitter.com/UnOFUzOXJn
— A.Takumi🍉 (@takumi0847japex) 2018年8月31日
(すぐ近くにある星薬科大学ももちろん関係があって、星薬科大学はもともと、星製薬の社内教育が基になって設立された学校。)
五反田は現在では、ネット系のベンチャーが多いけど、こういう歴史ある企業を感じられる街でもある。お立ち寄りの際には、テーオーシーを見てきてほしい。