ラピスラズリの青

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星製薬

ジントニックのようなカクテルを作る時の、割り材に使われるトニックウォーター

 

ブラックライトを当てると光る。

 

トニックウォーターの中には「キネ」という成分が入っていて、これが光るらしい。

 

星製薬

この「キネ」という成分を抽出すると「キニーネ」というマラリアの特効薬が作れる。

 

戦前の日本で「キニーネ」を独占的に製造していたのが、星製薬

 

星製薬は、現在では、不動産会社テーオーシーの子会社で、年間販売額2億円程度のちっちゃな企業だけど、歴史があるすごい企業。

 

1911年に星一によって設立され、「キニーネ」「モルヒネ」「コカイン」などの製造に、国内の製薬会社の中でいち早く製造に成功し、大正期には、三共(現‐第一三共)と並ぶ日本一の製薬会社にまで上り詰めた。

 

戦後は、星製薬は、GHQに建物を接収されたり、医薬品製造を禁止されたことで、経営が傾き、また1951年に創業者の星一が死去したことで、大谷米太郎の大谷財閥の傘下に入ることになる。

 

大谷米太郎が、1967年に、星製薬五反田工場跡地に「東京卸売センター」を建設し、これが現在のテーオーシーになる。テーオーシーの傘下に星製薬があるのはこのため。

 

五反田駅から第二京浜を10分ほど歩いていくと、このテーオーシーがある。

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(すぐ近くにある星薬科大学ももちろん関係があって、星薬科大学はもともと、星製薬の社内教育が基になって設立された学校。)

 

 

五反田は現在では、ネット系のベンチャーが多いけど、こういう歴史ある企業を感じられる街でもある。お立ち寄りの際には、テーオーシーを見てきてほしい。

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今日の関連株

テーオーシー東証一部 8841)大谷財閥系不動産会社。五反田や大崎、有明に不動産を保有