「財閥」=同郷の実業家集団
「財閥」=同郷の実業家集団
ただ今、石川県に帰省中。
今日の昼食は小松の「カレーの市民アルバ」でカツカレー。
「アルバ」は金沢カレーの正統な流れを汲むカレー店で、歴史を辿ると金沢カレー発祥の店「レストラン ニューカナザワ」に行きつく。
「アルバ」の創業者・今度忠さんも、「レストラン ニューカナザワ」で働いていて、ここから独立する「チャンピオンカレー」「キッチンユキ」「インデアンカレー」「うどん亭 大黒屋」の開店に当たっては各店を手伝ったりしていた。
つまり、金沢カレーの本家の味を知り、そこから分かれた金沢カレーの味も知るのが、今度さん。
その今度さんが1971年に独立開業したのが小松市の「カレーの市民アルバ」。
ボリュームがあって、4種類のトッピングが食べられる「満塁ホームランカレー」がやっぱりおすすめ。今日は食べなかったけど。
この「カレーの市民アルバ」は実は石川県だけじゃなく、東京にも3店舗ある。
東京の店舗は、KGFという企業がフランチャイズ権を持って展開しているもので、このKGFは大手電子部品商社「加賀電子」がもともとの親会社。(2010年にアルバが買い戻している)
石川県小松市出身の加賀電子創業者、塚本勲がカレーの市民アルバの今度さんの高校の先輩だったことからできた関係。
同郷の経営者同士の関係というのは、意外と多い。
富山県出身の安田財閥の安田善次郎は、同じく富山県出身の浅野財閥の浅野総一郎を支援したし。
石川県だと、ポンプの荏原製作所創業者である畠山一清が、辰村組(現-南海辰村建設)の設立を支援したり。
そもそも財閥という言葉の定義は「同郷の実業家の集まり」というものだったことからも、昔からそういう繋がりは多く、そして強かったのだろうなあと思う。
自分も東京で、同郷の人と会うとやっぱりグッと距離が縮まる。
これからも、同郷の繋がりは大切にしていきたいし、そういった同郷の方と会うときに楽しく喋れるように、東京にいても石川県のニュースなどにはちゃんと目を通しておきたいなあと思う。
電子部品業界も再編が厳しくなっているけれど、同郷の創業者が作った加賀電子には頑張ってほしいかなあ。