スナック菓子
世間で知られているイメージと、実際の事業構造が違う企業というのは少なくない。
例えば、TBSは放送事業ではなく、不動産事業が稼ぎ頭だったり。
(これは、『TBSはどんな企業か』という記事で書いた)
enterprise-research.hatenablog.com
ポテトチップス
最近、ポテトチップスをよく食べていて(太るのだが)。
いつもはカルビーか、セブンのPBのを食べているのだけど、こないだアメリカのポテトチップス「Lay's」のサワークリームオニオン味を食べた。
美味い。やっぱりポテトチップスの本場だからかなあ。
輸入者はジャパンフリトレー。製造者はフリトレー台湾(ペプシコ台湾支社)と書いてある。
実は、このポテトチップス、「ペプシコーラ」などで有名なアメリカの世界的飲料大手PepsiCo(ペプシコ)の台湾支社が製造しているもの。
で、販売者のジャパンフリトレーというのが、カルビーの子会社。
PepsiCo(ペプシコ)とカルビーは2009年に資本業務提携を結んでいて、カルビーは「マイクポップコーン」等を販売していたPepsiCoの日本の子会社ジャパンフリトレーを子会社化し、PepsiCoはカルビーに20%出資した。今でもそういう関係。
ペプシコーラで有名なだけに、PepsiCoは飲料メーカーだと思われているけれど、実際には、スナック菓子で世界最大の企業でもあり、スナック菓子事業の子会社「Frito-Lay社」はPepsiCoの営業利益全体の43%も稼ぎ出している。
PepsiCoは、炭酸飲料事業を展開してきたが、健康志向の高まりから、飲料事業の業績が伸び悩んでいる。
一方で、スナック菓子事業は比較的、成長力があるため、今後もスナック事業の拡大が進みそう。
ところで、カルビーは2009年の資本提携の際に、10年間は出資比率を変えられないという条項を契約に含んでいて、その期限が今年、2019年の7月に控えている。
もしかすると、PepsiCoの経営状況次第では、カルビーを子会社化するかもしれないし、逆に売却することもあるかもしれないので、今年はカルビーの行方を注視している。
あと筒に入ったポテトチップス「プリングルス」はもともと、日用品の世界的大手P&Gの保有ブランドだった。2012年にシリアル大手のKellog(ケロッグ)社に売却されて現在にいたる。
今日の関連株
カルビー(東証一部 2229)スナック菓子国内大手。スナック菓子でシェア50%、ポテトチップスでシェア70%超。