大和
大和
石川県と富山県出身の人なら多分、知っているであろう百貨店「大和」
現在は、金沢市の香林坊店、富山市の富山店、高岡市の高岡店の3店舗を運営している。
その大和が今日、2019年2月期決算の発表とともに、高岡店を8月で営業終了とすることを発表した。
大和の3店舗の中では、高岡店は最も売上高が小さく、赤字店舗であったことや、近隣にイオンやアウトレットができたことで客の流れが変化したことが大きいよう。
10年前は7店舗体制だったが、金融危機後に不採算な小型店の処理を進め、2012年からは3店舗体制だった。
今回、売上高38億円程度の高岡店の処理にめどをつけたことで、とりあえず、不採算店の撤退戦は一段落し、今後は売上高が200億円規模の香林坊店、富山店へ経営資源を集中していける体制が整った。
商品別売上高で言うと、衣料品と食料品がそれぞれ約3割を占めていて、
対前年比でみると、全体に対して、衣料品の動きが弱く、食料品は強いという傾向。
この辺に、キーがあるような気がしていて、もう少し、衣料品は効率化して、食料品は資源をより配分していくという方向で、進めていくんじゃないかねえ。知らんけどさ。
まあ、しかし、高岡店の処理に関わる特別損失として、49億円を計上したことにより、大和の自己資本は2018年2月期の84億円から、33億円にまで減少していて、
自己資本比率は11.4%と、なにかあったときに心もとない水準にまで低下している。
石川県で大和と並ぶ名門百貨店の「めいてつエムザ(金沢名鉄丸越百貨店)」も経営が苦しく、ほとんど債務超過で名古屋鉄道系の名鉄百貨店の完全子会社になった。
大和が今後、追加で大損失を出したときに火中の栗を拾うスポンサーは現れるんだろうか。