ラピスラズリの青

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議決権

 

昨日は、前にブログにも書いた、昭和電工株主総会に行ってきた。(良い企業だと再確認できた)

 

 

 

不祥事を起こした企業だったり、村上ファンドみたいなのが出てこない限り、

 

だいたいの企業の株主総会は、業績を株主に報告して、取締役や配当金の額を承認し、つまらないくらい順調に進んで終わる。

 

株主総会は株式会社の最高意思決定機関で、ここで会社の基本的な方針が決定される。

 

その際に、株主は保有株式数に応じて、議決権を行使し、意思を表明する。

 

議決権

議決権とは「会社の最高意思決定機関である株主総会で、株主が議題に賛否を示す権利。議決権を通じて会社の経営を左右できます。」(大和証券 金融・証券用語解説)

 

普通、最低売買単位の100株を保有していると議決権1個が与えられる。

 

議決権は保有数・保有割合によって様々な権利がある。

 

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https://www.dir.co.jp/report/research/law-research/law-others/20150327_009589.pdf

 

 

議決権の保有割合に応じて、様々な権利が手に入る。

 

伊藤園優先株

「普通、最低売買単位の100株を保有していると議決権1個が与えられる。」と書いたけど、上場している中には、普通じゃない株がいくつかある。

 

伊藤園優先株東証一部 25935

 

これは、議決権がない株。

 

伊藤園優先株が上場している一方で議決権のある普通株東証一部 2593)も上場している。

 

伊藤園優先株の特徴は、議決権がないかわりに配当が普通株の1.25倍支払われ、株主優待普通株と同じように貰える。

 

優先株普通株の大きな違いは議決権がないだけ。

 

だけど、優先株普通株の株価には大きな差がある。

 

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この株価の差はなんなのかというと、まあ議決権の価値を反映しているということになる。

普通株優先株の株価の乖離は2014年あたりから顕著になっているから、日銀のETF買い入れの影響かもしれない)

 

 

 

「議決権とは」を考える機会になる伊藤園優先株

 

 

 

 

 

自分はわりと優先株の方に魅力を感じている。

 

配当も多く貰えて、株主優待もある。

 

 

しかも「一定の事象」が発生すると、かなり「おいしい」

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優先株普通株は「一定の事象」が発生すると、1:1で交換される。

 

優先株の方が株価が安いから、株価が高い普通株に交換されると差額が儲けられる。

(今日の終値ベースだと、優先株2,640円に対して、普通株5,750円)

 

つまり、2,640円で取得した優先株が、5,740円の普通株に交換される可能性があるということ。

 

 

ちなみに伊藤園は4月決算企業で、基準日も4月末なので、興味がある人は来月末までに買ってみたらおもしろいかもよ(※投資は自己責任)

 

今日の関連株

・上場している特殊な株

伊藤園優先株東証一部 25935)議決権がない優先株

日本銀行東証JQS 8301)日本の中央銀行。議決権がない出資証券が上場している。

信金中央金庫8421)信用金庫の中央金融機関。議決権のない優先出資が上場している。