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大学図書館

大学図書館

大学の財務諸表を眺めていたら、やたら総資産に占める図書の割合が大きいことに気づいた。

 

もしかしたら、この大学だけ図書の比率が大きいのかと思って、

 

東京の大手私大の財務諸表と大学図書館の蔵書数を調べてみた。

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「各大学の公開資料から作成」

だいたい各大学とも総資産の約10%弱くらいが図書(法政だけなぜか低い)

 

国立10大学も調べてみた。

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国立大学が蔵書数のわりに貸借対照表計上額が低めなのは、私立大学と比べて、古い蔵書が多いからかな。

 

 

どちらにせよ、数百億単位で図書を持っているというのは大学図書館の凄さがわかる。

 

そして蔵書数もどこの大学もだいたい200万冊以上ある。

 

国内最大級の公立図書館である東京都立中央図書館が206万冊だから。大学の図書館は、そこいらの公立図書館より圧倒的に蔵書が多い。

 

 

 

大学生は、講義を受けることも重要だけど、

 

自分が調べたいことを調べられるようになることも同じくらい重要な気がする。

 

自分が得たい情報を得る能力(情報リテラシー)を養えるのが大学図書館だと思うし、そういう能力を養うのが大学に行く一つの理由だと思う。

 

だから大学での図書館の重要性を表しているのがバランスシート上の図書の額の大きさなんじゃないかなあと思った。

 

来月から、大学に入学してくる1年生も多分、高校までの図書館と位置づけが違うことにすぐ気づくと思うし、たくさん使ったほうが良いと思う。

 

今日の関連株

丸善CHIホールディングス東証一部 3159)‐ 子会社図書館流通センターが図書館コンサルティング、図書館運営を手掛ける。大日本印刷傘下。

ミライト・ホールディングス東証一部 1417 - 子会社リブネットが図書館の受託運営を手掛ける。電気通信工事大手。

カルチュア・コンビニエンス・クラブ(2011年MBO上場廃止)‐ 図書館受託運営を手掛ける。TSUTAYA運営。