もやしと経済
もやしと経済
●もやしはコストに占める物流費の割合が高く、地域ごとにもやし屋が存在
— TokyoSwing (@TokyoSwing) 2017年7月21日
●地域を細かく見ると中にはもやし屋が少なく競争が激しくない地域が存在
●今更もやし屋を新規で始めようとする酔狂は居ないため競争の弱い地域は超過利益が出続け
●しかももやしは不況に強い
このツイートおもしろいなあって思った。
「一見、魅力的に見えない業界や事業立地は、他社も魅力を感じないから、経営的な努力によって新規参入を防がなくても、参入が起こりづらい。
その結果として、独占・寡占の状況が生まれやすく、魅力の無さを打ち消すくらいの利益が上がるケースが多い」という経営学で事業立地を勉強するときに使えそうな例。
あと、もやしは日本経済とも関係があるらしい。
もやし業界
冒頭のツイートだけを見ると、もやし業界は儲かっているように見えるけど、
実際には、原料となる種子の価格が上昇する一方で、消費者は安さを求めるから、
苦しい経営状況の業者が多く、廃業する製造業者が増えているらしい。
(2009年に約230社あった業者は、現在では130社を切る状況。)
だけど、生き残っている業者は生産規模を大きくし、新たな活路を見出したりしている。
世界的PEファンドのカーライルが九州のもやし製造会社「九州GGC(現‐名水美人ファクトリー)」に出資。
日本のもやしは、清浄な水と高い生産管理技術で作られており、
その安全性と安定した生産能力を生かしてアジアに輸出する目論見らしい。
岐阜県のサラダコスモは高付加価値のもやしなどが伸びているらしい。
当時、売上高11億のサラダコスモに30億を、無担保、保証人なしで貸せる興銀はやっぱりすごい。
自分も「もやしだから」というような先入観を持たずに、なんでも本質的価値を見抜ける人間になりたい。
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