物流ソリューションを制する者
豊田自動織機と物流ソリューション
豊田自動織機というと、トヨタ自動車(東証一部 7203)の源流として有名で、フォークリフト世界首位の企業。他に自動車部品とかも作ってる。
全社売上の約6割を占める産業車両セグメントには「フォークリフト、物流機器・システム、高所作業車、それらの販売金融」が含まれていて
これまでのCMでは、フォークリフトのものが多かったイメージ
だけど、このCMでは、
- まず、客にAGV(無人搬送車)がおしぼり、お茶を運んでくる
- 大将の後ろにある保管システムから欲しい魚を取り出す
- 「2」の魚がコンベヤシステムで運ばれてくる
- 最後のシーンでようやく、ちっちゃいフォークリフトが登場する
といったかんじ
なかなかおもしろいCMだけど、
これ、豊田自動織機がこれからどういう方向に向かっていくのかをよく表していて
つまり、これまでフォークリフトや個々の機会を単体で売るのにとどまっていたけど、
これからは物流システム全体を手掛けて、物流の全体を提案するソリューション事業へのシフトが起こっていることを表している
EC(電子商取引)の普及で、取り扱う荷物の個数が増えて、物流拠点の自動化・省力化のニーズが高まっていることが背景の一つにある。
そういう社会のトレンドもあって、
物流ソリューションの市場規模が2017年の約3兆円から、2025年には約6兆円に倍増すると、豊田自動織機は予想している。
そこにビジネスチャンスを見出しているからこその、このCM。
事業強化のため、2017年に物流機器・システム関連企業を買ってる
物流
もう少し、内容のあることを書きたかったけど、物流はあんまり勉強してないから、もう書けない…
よく「物流を制する者はビジネスを制す」とか、「物流を制する者は市場を制す」とか言われる。
企業を見るうえでは地味だけど、重要な部分であるし、もう少し勉強していきたい。
あとダイフクの「日に新た館」行ってみたい。
物流機器とかシステムがどういうものなのかなかなか見られる機会ないだろうし。
今回の関連企業
ダイフク(東証一部 6383)‐保管・搬送システムで世界首位級
三菱ロジスネクスト(東証一部 7105)‐物流システム各種を手掛ける
トーヨーカネツ(東証一部 6369)‐物流システム構築を手掛ける
西部電機(東証二部 6144)‐搬送機械を手掛ける。筆頭株主は豊田自動織機
村田機械(非上場)‐物流システム各種を手掛ける
KION GROUP AG(フランクフルト KGX)‐物流システム各種を手掛ける