ラピスラズリの青

主に自分の好きなものや興味のあることと企業をからめて

株主総会の黒子

株主総会の黒子

基本的には、定時株主総会は事業年度終了後3か月以内に召集される。そのため多くの企業が決算期を3月末にしている日本では、その3か月後となる6月末にかけて毎年、各社の株主総会シーズンとなる。この時期、企業は株主総会に向けて、株主総会で使うプレゼンテーション資料や、株主のもとに送る株主総会招集通知などを作成することになるのだが、そうしたところで黒子のように活躍しているのがIR支援業務を行う東証一部上場のプロネクサスである。

f:id:enterprise-research:20200603183417j:plain

「電子化される前の株券には紙幣のように偽造防止のための特殊な印刷技術が施されていた」

プロネクサスは1930年に株券を専門に印刷する印刷会社「亜細亜証券印刷」として創業。株券印刷の傍ら、1970年代からは上場企業のIR支援を始め、株券の電子化(2009年完全電子化)の進展にともない、企業の決算資料や株主総会関連資料の作成・コンサルティングに事業を転換してきた会社だ。今では全上場企業の約60%から有価証券報告書株主総会招集通知の作成を受託するなど、なくてはならない存在だ。

 

決算資料、株主関連書類の作成・コンサルティングだけでなく、企業のIRウェブサイトの作成、英文財務開示資料の翻訳なども手掛けている。

 

ちなみに全上場企業の数十年分の有価証券報告書決算短信保有しているため、財務情報データベース事業も展開していて、このブログで企業業績のグラフなどを作る時に、情報源として使っているのがプロネクサスの決算資料データベース「eol」、お世話になってます。

▷今日の関連株

【決算ウォッチ】C&Fロジホールディングス 2020年3月期

▷【決算ウォッチ】C&Fロジホールディングス 2020年3月期 

enterprise-research.hatenablog.com

 「決算ウォッチ」第5弾はC&Fロジホールディングス。5月12日に2020年3月期決算を発表した。低温食品物流を手掛けており、新型コロナウイルスの感染拡大による経済活動の停止下でも物流量の変化が比較的小さいのではないか、という趣旨のブログを4月26日に書いたため、気になっていた。

 

1.2020年3月期決算概要

f:id:enterprise-research:20200603072249p:plain

2020年3月期は、営業収益1,106億円(前年同期比+2.8%)、営業利益48億円(同+18.8%)の増収増益。2021年3月期の業績予想は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響により「未定」とした。

f:id:enterprise-research:20200603122432p:plain

2.事業動向

新型コロナウイルスの影響は詳しくは不明だが、外食産業向け業務用食品の荷動きが鈍化し、家庭用の食品需要が急増したとしている。特に加工食品を中心とするチルド・フローズン物流の需要が堅調。

 

3.感想

以前、ブログで書いたように、食品物流は「フローズン(-15℃以下)」「チルド(-5℃~5℃)」「ドライ(10℃~15℃」の3温帯に関するノウハウや設備が必要であることが参入障壁となっている。また現在、主流となっているフロン冷媒を使用した冷蔵倉庫は地球温暖化への影響が大きく、2020年までに他の冷媒への転換が必要で、今後、転換のための設備投資を行う経営体力のない中小からC&Fロジのような大手への集約が進むだろう。

 

新型コロナウイルスの影響については、4~6月(第1四半期)の動向も見る必要がありそうだが、株価がいち早くコロナショック前の水準まで回復していることをみると、やはり影響は小さそうである。前期実績並みの今期業績予想だとすると、現在の株価1,500円は、PERが約15倍、PBRが1倍ちょうど。高くもなく安くもない水準だが、長期目線で買いたい企業である。4月26日にブログを書いたとき(当時は1,300円)に買っておけばよかった。。。

f:id:enterprise-research:20200603121637p:plain

▷今日の関連株

  • C&Fロジホールディングス東証一部 9099)フローズン輸送のヒューテックノオリンとチルド輸送の名糖運輸が統合。総合物流企業を志向

2005年の阪神

▷2005年の阪神

新型コロナウイルスの感染拡大でプロ野球は未だ開幕できていないため、NHKBS1では最近、過去の名試合をいくつか放送している。先日は阪神が2005年のセ・リーグ優勝を決めた試合の再放送をやっていた。自分がプロ野球を熱心に見始めたのが、2006~2007年からなので、憧れていた懐かしい選手が多く、阪神ファンではないが試合終了まで観てしまった。

 

ところで、この優勝を決めた試合、2005年9月29日に行われたのだが、この3日前の9月26日というのが、村上ファンド阪神電気鉄道株、阪神百貨店株の大量保有が明らかになった日なのだ。当時、優勝を決めても、阪神電気鉄道の経営陣は喜んでばかりはいられなかっただろうなあと思いながら観ていた。 

f:id:enterprise-research:20200602110448p:plain

阪神電気鉄道は、鉄道やバスなどの運輸事業が本業ながらも全社利益に占める運輸事業の割合は2割未満で、不動産や流通などで稼ぐ構造となっており、また、この頃の阪神電気鉄道時価総額は1,000億円ほどだったのに対し、村上氏は不動産価値だけで3,000~5,000億円を見込んでいた。株主優待として電車乗車券や阪神タイガース主催試合の指定席引換券を贈呈していたこともあり、個人投資家が約6割の株式を保有、一方で法人安定株主は少ないという株主構成上の脆さもあったことが村上氏を引き寄せたのだった。

 

村上氏は、2005年9月から阪神電気鉄道の株式を買い始め、9月26日に大量保有報告書の提出により、対外的に株の保有が明らかになる頃には既に26.67%を保有していた。村上氏が市場で大量に阪神電気鉄道を買っていたため、8月に800円台だった株価は村上氏が本格的に買い始めた9月16日にはストップ高1,060円まで急騰した。

 

阪神電気鉄道経営陣は、阪神タイガースの好調が株価急騰の要因と判断し対策を講じるのが遅れた。最終的に発行済み株式の52%を村上氏に握られ、万事休すと思われたところで、村上氏が証券取引法違反で逮捕。村上氏の保有株が阪急電鉄に譲渡され、現在の阪急阪神ホールディングスとなっている。

 

現在、阪急阪神ホールディングス時価総額が約1兆円。対して純資産が約9,400億円、不動産含み益が約2,700億円。狙われるほど割安でもないが、村上氏は著書『生涯投資家』で「阪神には思い入れが強い。株価やニュースでその後どのように成長しているかを見ている。」と書いている。市場から企業価値に見合った株価を付けてもらえる経営を続けなければまた狙われる日が来るかもしれない。

 

生涯投資家 (文春文庫)

生涯投資家 (文春文庫)

 

 ▷今日の関連株

御菓子城加賀藩

▷御菓子城加賀藩

石川県の加賀地方に住んでいる人なら、行ったことはなくても一度は「御菓子城加賀藩」の名を聞いたことがあるはずだ。金沢城に似た城郭がそびえ立っているので、国道8号線を走っていれば嫌でも目に入るお菓子の直営販売施設だ。

f:id:enterprise-research:20200526114714p:plain

「グーグルストリートビューより」

先日、国道8号線を走っていて、その御菓子城加賀藩を見かけたのだが、新型コロナウイルスの影響もあり、もう潰れてしまったのかと思うほど、広い駐車場は閑散としていた。インターネット上で調べてもあまり経営状況を窺い知れる情報はなく、そもそも誰がこんな派手な施設を作ったのだろうと疑問に思った。

 

日経テレコンで検索すると、御菓子城加賀藩は「金澤 福うさぎ」などを製造する菓子メーカーのだいいちグループが1971年に30億円をかけて建設したという記事があった。加賀市とその周辺には山中温泉片山津温泉など4つの温泉地があり、高度成長期には主に関西地方からの社員旅行で大いに栄えた。1971年に開業した御菓子城加賀藩もそうした需要を見込んで建てられたのだろう。

 

ついでに御菓子城加賀藩の不動産登記情報もあげてみた。まず建物部分。

f:id:enterprise-research:20200526120131p:plain

大喜製菓(だいいちグループの前身)とシージャパンが1987年(昭和62年)に新築。その後、2016年(平成28年)にデカンショパワーなる企業に所有権の216分の35(約16%)が移っている。

 

続いて土地の部分。

f:id:enterprise-research:20200526121321p:plain

こちらも北川物産(創業者の資産管理会社か?)から2016年(平成28年)にデカンショパワーに所有権が移っている。

 

この「デカンショパワー」は、兵庫県の自動車ディーラー、ジーライオングループ傘下の不動産管理会社らしい。ジーライオングループのホームページにはグループ会社として御菓子城加賀藩が。おそらく土地・建物の所有権が移った2016年に御菓子城もここの傘下に入ったのだろう。

 

高度成長期に社員旅行のお土産を当てにして作られた御菓子城加賀藩。社員旅行なんてご時世ではなくなり、周辺の温泉地もかなり厳しい状況だが、ジーライオンにはなにか勝算があるのだろうか。

 

▷今日の関連株

【決算ウォッチ】光通信 2020年3月期

▷【決算ウォッチ】光通信 2020年3月期

決算ウォッチ第4弾は光通信光通信は日本最大のバリュー投資家としての顔も持ち、多くの割安な中小型株の大株主でもあるので、バリュー投資家の端くれとして決算をウォッチしておきたい企業である。5月20日に2020年3月期決算を発表した。

 

1.2020年3月期決算概要

f:id:enterprise-research:20200521111653p:plain

売上高5,245億円(前年同期比+8.3%)、営業利益730億円(同+13.6%)の増収増益。

 

2021年3月期は売上高5,250億円(前年同期比+0.1%)、営業利益750億円(同+2.7%)と引き続き増収増益が続く予想。

f:id:enterprise-research:20200521111031p:plain

2.事業動向

f:id:enterprise-research:20200524185133p:plain

f:id:enterprise-research:20200522210818p:plain光通信は、強みである販売力を生かしたインターネット回線、電力、宅配水、保険といった長期的に安定したストック利益を得られる商材の販売を主に行なっており、ストック利益は短期的に大崩れするものではない。2020年3月期はこのストック利益が前期比+23.2%増加。

 

またストック利益から獲得コストを引いたものが営業利益となるが、獲得コストは主に変動費であり、光通信の裁量で調整可能としている。新型コロナウイルスの感染拡大による対面販売機会の減少などは逆風であろうが、今のところ本業は極めて安定している。

 

f:id:enterprise-research:20200524181906p:plain

本業に対し副業と言える投資有価証券による運用の方は、キャッシュフロー計算書を見ると、1~3月の投資有価証券の取得は410億円と直近で最大。一方で投資有価証券の売却も366億円と最大。コロナショックを受けて銘柄の入れ替えを進めているのだろうか。

 

3.感想

強みである販売力は、アフターコロナも簡単に揺らぐとは思えず、安定したストック利益も考慮すると、現在のPER20倍、つまり20年分の利益に相当する株価だと考えるとまあまあ安いのでは。

 

あとは僕の保有株の一部は光通信の投資先でもあるので、投資有価証券の売買動向の変調の兆し?には注視しておきたいですね。

 

▷今日の関連株

  • 光通信東証一部 9435)法人向けに継続課金商品を販売。事務機・携帯からSIM等自社製品に軸足シフト。割安中小型株での積極運用続ける。

【決算ウォッチ】トヨタ自動車 2020年3月期

▷【決算ウォッチ】トヨタ自動車 2020年3月期

決算ウォッチ第3弾はトヨタ自動車時価総額や利益の水準で日本最大の企業であり、関連産業への影響も大きいことから同社の決算は非常に重要。日本株全体の動向を変えるほどの影響力がある。5月12日に2020年3月期決算を発表した。

1.2020年3月期決算概要

f:id:enterprise-research:20200514144337p:plain

売上高29兆9,299億円(前年同期比▲1.0%)、営業利益2兆4,428億円(同▲1.0%)のほぼ横ばいの減収減益。2021年3月期業績予想は、売上高24兆円(前年同期比▲19.8%)、営業利益5,000億円(同▲79.5%)の大幅な減収減益を予想している。

2.事業動向

f:id:enterprise-research:20200518221508p:plain

新型コロナウイルスで▲1,600億円の影響があったとしているが、売上高・営業利益ともに▲1.0%の減少で2020年3月期に大きな影響は現れていない。それ以上に大きいのが為替変動影響▲3,050億円である。しかしこれも原価改善努力1,700億円などで補い、最終的な減益幅を▲246億円に止めている。トヨタ自動車の稼ぐ力は不変と見ていい内容だろう。

3.感想

f:id:enterprise-research:20200519120339p:plain

今期の業績予想は「20年末~21年初めに新型コロナウイルスの販売への影響が落ち着く」ことを前提として大幅な減収減益。しかし不確定要素が多い中で、業績予想を公表し、またそれは黒字(営業利益5,000億円)を維持する見通しである。リーマンショックの2009年(営業赤字-4,610億円)、その後の円高東日本大震災の2010年~2012年(営業利益1,475億円、4,682億円、3,556億円)を乗り越えたトヨタ自動車の2020年3月期決算、2021年3月期業績予想はこのような危機の中にあってもトヨタ自動車の地力の強さを感じさせる決算だったのではないか。

 

 

 ▷今日の関連株

乃木坂46合同会社が買収された件

乃木坂46合同会社が買収された件

決算発表のピークを迎えた5月14日。決算発表の開示に紛れて東証ジャスダック上場のKeyHolderが「株式会社ノース・リバーの全株式取得に向けた基本合意書締結に関するお知らせ」というリリースを出した。KeyHolderノース・リバーの全株式を取得することで基本合意し、ノース・リバーが50%の持分を保有する乃木坂46合同会社KeyHolderの持分法適用会社になるとのこと。

f:id:enterprise-research:20200516142021p:plain

f:id:enterprise-research:20200516142403p:plain


 ノース・リバーは、乃木坂46欅坂46、日向坂46や48グループのメンバーらが移動する際の車両サービスを行なっている企業で、その他にも同グループの映像コンテンツ制作や権利関係の管理を行なっている。「乃木坂46合同会社」は乃木坂46の企画・運営を行なっている芸能プロダクションで、いわば乃木坂46の本丸である。

f:id:enterprise-research:20200516163304p:plain

そんな乃木坂46の本丸が実質的にKeyHolderの手に渡る。KeyHolderは2018年に主力事業のゲームセンター事業を売却し、芸能系のエンターテインメントに急旋回してきた企業であり、いまいち実態がよくわからない。2018年6月に秋元康氏がKeyHolderの特別顧問に就任して以降、SKE48の買収や、スマホゲーム「乃木恋」の制作運営を行うallfuzの買収など着々と秋元康氏に関連する事業を拡大しているが、乃木坂46のファンとしては今回の一件でこれまで乃木坂46が築き上げてきたイメージが変わってしまうようなプロデュースが行われないか不安なところである。

 

KeyHolderは「ノース・リバー全株式取得」の開示にあわせて臨時株主総会の招集についてもリリースを出しているが、付議される議案等については未定。ノース・リバーは、2019年11月期に当期純利益で18億円を稼いでいるので買収額は数十億円~百数十億円になるのではないか。KeyHolderの経営体力から考えると、何らかの形で資金調達する必要があるはずなのでそれに絡んだ臨時株主総会なのだろうか。続報を追っていきたい。

f:id:enterprise-research:20200516133531p:plain

 

▷今日の関連株

  • KeyHolder東証JQS 4712)アイドルSKE48、広告代理店軸の総合エンタメ企業。映像制作、不動産も。Jトラスト子会社
  • Jトラスト東証二部 8508)保証、債権回収、アジアの銀行等で構成する金融グループ。上場子会社にKeyHolder

【決算ウォッチ】セコム上信越 2020年3月期

▷【決算ウォッチ】セコム上信越 2020年3月期

「決算ウォッチ」第2弾は5月11日に2020年3月期決算(本決算)を発表したセコム上信越

 

1.2020年3月期決算概要

f:id:enterprise-research:20200512184353p:plain

売上高243.60億(前年同期比+0.8%)、営業利益44.62億円(同▲0.5%)の増収減益。2021年3月期の業績予想は売上高246.59億円(前年同期比+1.2%)、営業利益43.57億円(同▲2.4%)と増収減益の予想。最終利益では+6.3%の増益予想。

f:id:enterprise-research:20200514100242p:plain

 

2.事業動向

決算短信新型コロナウイルスの影響に関する記述はなく、やはり事業環境は極めて安定しているよう。

 

3.感想

同じく警備業界のALSOKは、イベントの中止や休業となる店舗企業の警備契約解約などでマイナス面があるとしつつも、休業や在宅勤務で無人となる店舗・事業所の増加、休校による留守番する子供の増加、治安の悪化などがビジネスチャンスとなるとしている。これはセコム上信越にとっても同じことが言える。またセコム上信越の事業範囲である上信越地域は新型コロナウイルスの特別警戒都道府県に指定されていないため、イベント再開や商業施設の営業再開が東京などに比べて相対的に早い可能性がある。

 

業績見通しも悪くなく、豊富なネットキャッシュを持ち、親会社セコムとの親子上場解消思惑もある。株価3,300円台でPER14倍、PBR1倍割れ。決算発表後は少し値下がりしたが、今期、安心して持てる数少ない株の一つだろう。

 

▷今日の関連株

  • セコム上信越東証二部 4342)セコムの地域事業子会社。新潟、群馬、長野でセンサー警備を軸にセキュリティ事業を展開。
  • セコム東証一部 9735)警備業首位。センサー付きシステム警備(機械警備)が中心。防災、医療、損保へ展開。海外強化

【決算ウォッチ】EIZO 2020年3月期

▷【決算ウォッチ】EIZO 2020年3月期

ブログの新シリーズとして「決算ウォッチ」と題して気になった上場企業の決算を簡単にまとめようと思う。第1弾は、5月8日に2020年3月期決算(本決算)を発表したEIZO

 

1.2020年3月期決算概要

 

f:id:enterprise-research:20200511114103p:plain

売上高764.80億円(前期比+4.8%)営業利益64.41億円(同+19.9%)の増収増益。2021年3月期の業績予想は新型コロナウイルスの影響により未定とした。

f:id:enterprise-research:20200511210055p:plain
 

f:id:enterprise-research:20200511210618p:plain

アミューズメント用途の依存度は低下」

2.事業動向

同社は、アミューズメント(パチンコ)用モニターで成長したが、パチンコ産業の縮小と共に同分野の売上高も減少。近年は医療や産業用途向けモニターを強化している。2020年3月期も昨年から不調が続くアミューズメントを補う形で他用途モニターが伸長。特に航空管制や船舶向けのV&S(産業用途)セグメントが好調で、売上高104.03億円と前期比+40.2%となった。医療用では遠隔診断用途の需要有。テレワーク特需もあった模様。

 

3.感想

2021年3月期は業績予想未定であり、先行きが見通しづらい状況ではあるが、高精度モニターを強みに、医療用では国内シェア8割、航空管制用では世界シェア7割、船舶向けなどのニッチな分野でも圧倒的なシェアを持ち、他社の参入を防ぐ「堀」は深い。財務も強固である。決算発表前の3,200円ならそこそこ安い、3,000円を割る水準ならかなり安いってかんじでしょうか。

 

第1四半期決算か、第2四半期決算で業績予想を発表する予定であるが、同社は決算発表で株価が乱高下する傾向(今回も前日比+9.0%と急騰)があるので、次回の決算発表はこれまで以上に注意してウォッチしておきたい。

 

▷今日の関連株

  • EIZO東証一部 6737)PCや遊技機用ディスプレー専業メーカー。医療、産業など特定用途を育成。欧州で高占有

アイホンとiPhone

アイホンiPhone

仮想投資の運用成績を友達のE君とN君と競っているということを先日『トレダビ』というブログで書いたが、中学校でも「株式」について学ぶために班に分かれて新聞の株式欄から数社選んで仮想投資するという公民の授業があったことを思い出した。そういう授業あったよねと妹と話したところ、妹は当時、アイホンを買ったという。アイホンはドアホン、インターホンで国内シェア5割を握る、業界のガリバー。地味だが財務体質も良く、海外売上高比率は3割と海外展開も進んでいる優良企業だ。どうしてそんな企業を知っていたのか訊くとiPhoneを製造販売しているメーカーだと思って選んだらしい。。。

 

馬鹿だなあと思ったのだが、間違えるのも当然かもしれない。米Appleは2008年に初代iPhoneを売り出す時に商標登録しようとしたところ、アイホンが「アイホン」「AIPHONE」の商標を既に保有、これと酷似していることからAppleの申請が却下されているほどだ。

 

その後、アイホンApple側に、iPhoneはカタカナ表記で「アイフォーン」とすること、iPhoneの製品箱等に『iPhoneの商標はアイホンから許諾を受けている』と記載することという条件で和解している。そしてアイホン損益計算書にはAppleからの受取ロイヤリティー150百万円が記載されている。

f:id:enterprise-research:20200508191022p:plain

f:id:enterprise-research:20200508190731p:plain

 

無借金経営で、運転資金も十分。製品のシェアも高い。アイホンを選んだ理由はアレだけど、結果的にアイホンを選んでいる妹。意外と株式投資の才能があったりして。

 

▷今日の関連株

  • アイホン東証一部 6718)インターホン業界トップ。リニューアル需要や防犯、防災関連強化。北米、欧州向け積極化。